hari's music blog

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Skoop On Somebody「Nice'n Slow Jam -beyond-」Release Party配信ライブレポ

 

Skoop On Somebody「Nice'n Slow Jam -beyond-」Release Party配信ライブ全曲感想。

 

 

今回のRelease Partyはバンドサウンドをすごく強調してるライブだと思った。

ドラム、ベース、ギター、エレピやエロピといった生音が濃く、今そこで音が鳴っているもの、目の前で演奏しているサウンドを大事にしている。

 

大まかな曲の流れの中に、その場の空気が作ったリズムや旋律の小さな変化をいつも以上に感じた。

……だからこそ、聴きどころ見どころを伝えたいんです。3000文字近くあります。

 

アーカイブ日数は少ないですが、よりいっそうライブを楽しめたら幸いです。

 

 

Sha la la-From THE FIRST TAKE-

これはライブ全体を通して言えるけど「楽しむ」というよりは「曲と向き合う」という感じが強い。

故にKO-ICHIROさんのエロピソロにはっちゃけ感がなかったけど、他の楽器との息のあったグルーヴ感がいつも以上にあってよかったので、ぜひとも聴き比べてほしい。

 

あと、1曲目から細かすぎて伝わらないKO-HEYさんのドラムになってしまうけど、2番AメロとBメロの間に耳を澄ませてほしい。

「今まで失くしたもの」の後ろでシンバル叩いたあと長めの間を置いてからハイハットを叩くけど、この間がめちゃめちゃ気持ちいいので絶対聴いてほしい。

 

Coming 2 you-Remaster-

TAKEさんのイントロの高音フェイクが突き抜けるような声をしていた。これはファルセットが間違いないライブになる予感がして心の中でガッツポーズした。

 

そして、知念さんのリズムギターと小松さんのベースが交互にきたり、音が絡んだりするのよかったし、不意打ちのギターソロは聴こえた瞬間感電した。

 

Every Kiss,Every Lies

これは私の知ってるEvery Kiss,Every Lies~Plug&Play~じゃない。Discotique Nite2023で聴いて夢で終わらず音源化されてくれ……と祈ってCDに収録されて大歓喜した曲じゃない。

 

 

空気感に"Luvtone(Interlude)"が入ってる。

 

 

キーを下げてファルセットが増えて、エロピの色が濃厚になった結果、妖しさを含んだ甘ったるさが満ちてる。(なのに胸焼けしないどころか、むしろ欲してしまうからヤバい。)

特に追加された間奏の部分はドキドキしてるのに、I miss you girl....I miss you girl....ってファルセットで請うような歌声も聴こえてくるから……//////

 

 

ラビリンス~Mo' Passion~

イントロでフィンガースナップしてるKO-ICHIROさんがかわいい。だけどカメラが切り替わってピアノの鍵盤触れた瞬間引きでもわかるぐらい放つ空気が変わってるのがかっこいい。

 

あと、お願いだからこの曲はKO-HEYさんのドラムを堪能してほしい。あっちこっち叩いて大忙し、いろんな音が聴ける。

そのなかでもドラムの縁を叩いてカツカツ鳴らすリムショットを聴いてほしい。あんまり大きい音ではないけど、ずっと聴いていたいぐらいに心地いい。

 

きみには弱い

TAKEさんのマイク握る手とスタンドに添えてる手、色気しかない。特に添えてる手、色気しか無い(大事なことなので2回)

2番AメロのKO-ICHIROさんのアレンジがお洒落で好き。最初はちょっと間を置いて入ってきて、さらっと流れるタッチの音入れたり。素敵なので全集中で聴いてほしい。

 

ステラ

終盤のKO-ICHIROさんのピアノは必聴。

原曲だと声の厚みとストリングスで目立たないんだけれども、生音を活かしたライブなのでハッキリと聴こえる。

特に、TAKEさんがシャウトしたあとから動きが出てきて、音と音の隙間に滑り込むようになったり、優しくて打楽器感のあるタッチで、他の楽器と縦の音が揃うのは気持ちいい。

 

そのうえ、知念さんのかき鳴らすギターが壮大さの中にスパイスになっていて素敵。

 

 

椛~momiji~(Original Ver.)

2番サビのラスト「出会えたこと」で胸を叩いて「それが僕のすべて」で客席に手を向けるTAKEさんにグッと来る。

 

Cメロ「代わりはどこにもない」でTAKEさんが笑顔でKO-HEYさんを見つめて、KO-HEYさんもそれに応えるような優しい表情。このアイコンタクトと固く結ばれた絆の深さに感動した。

 

 

終わらないクリスマス

サビ前のKO-HEYさんのドラムのタムの音と間を聴いてほしい。原曲より音が増えてビートが細かくて気持ちよすぎる。ここの違いに気づかない人はマジで人生損する。

 

あと、ライブ配信中にチャットでKO-ICHIROさんが「ハピバレではなくカピバラと言おうか迷った」と話していたんですが、冗談言ってるのかなと思った。(し、ヘッドホンを落としそうになるぐらい笑った)

けど、見直すと一瞬迷った感じがあって「ぁー…ハピバレ!」って言ってるので、見てほしい。

 

 

 

One Life Stand

この曲の持ってる力、いい意味で恐ろしい。

前の曲がどんな曲であっても、KO-ICHIROさんがトークボックスのチューブ加えて弾いた瞬間空気がガラッと変わる。

 

T A K E さ ん が と に か く か っ こ よ す ぎ る

 

特に2番入る直前、KO-ICHIROさんの高い音からのグリッサンドがばっちりカメラに抜かれてて「ゎー!ライブアレンジ超かっこいいー!!」と思ってたら。


そのあとですよそのあと。


突然TAKEさんが椅子に座って知念さんのギタープレイを間近で歌いながら見てる。(知念さんはそれにギターの音色で答える。)

観客側へと振り向い眼力が強すぎるガン見、こっちこっちと指で手招きする。

 

……//////////////////////////

 


TAKEさんの眼力に捉えられてた。逸らそうにも逸らすことができない、完全に捕まってしまってた。(※ガン見されると恥ずかしくて条件反射で目を逸らしてしまう人)

そのあと立ち上がって指で客席を指してるところもかっこよかったです……!

 

 

祈り(Club SOS ver.)

ハーモニーの力強さ。これに尽きる。

音数が少なくラストナンバーなだけあって、声を張って歌っている感じにはグッとくる。

 

そして、後半の"I Never give up..."と繰り返すところは、KO-HEYさんのカホンのビートが細かくなって、TAKEさんが鳥肌立つファルセットで思いっきり歌う。

ビートに乗ってよりいっそう歌声に熱が入る感じは、見ていてドラマティックって感動した。

 

 

おわりに。

 

パソコンで音楽を作る「打ち込み」は当たり前の時代、ときどき楽曲クレジットを見ていると「これ人が演奏してないの!?」と驚いたり、歌や演奏をあれこれ直せる。技術の進歩って本当にすごい。

 

だけど人の心を動かすのって、やっぱり人だと私は思うんだ。特に、こういった人肌感や熱を非常に感じる音楽ってどんどん減ってしまってるから、どこか尊さを感じてしまうものがあった。

 

 

……あと、MCではステラがこのアルバムのヘソになるという話をしていた。たしかに、今の時代は「心に寄り添う曲」はすごく求められてると思う。

心が不安になるようなニュースや社会への不満が満ちてるし、みんな必死に生きているからね。

 

だけど、グルーヴや色恋、不埒さを感じる曲を作るをコトも忘れないで欲しいな。現実を忘れるぐらいドキドキしていたいし、音楽で身体揺らすのって楽しいでしょう?

 

なにより、真剣に音楽と向き合いながらもノリノリで楽しみたい気持ちがステージの上から感じられたのだから。

 

 

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