本日2月21日はSkoop On Somebodyメジャーデビュー日です。26周年おめでとうございます。
今年は全10曲のプレイリストを作成しました。THE FIRST TAKEでSkoop On Somebodyを知り、1997を聴き公式YoutubeチャンネルでMV見て、ここにたどり着いた人に「まずは勧めたい10曲」です。
とはいえ、ライブの定番からSKOOP時代、2人時代、カップリングまで幅広く選曲しましたので、Skoop On Somebodyを好きな人なら誰でも楽しめる感じになってます。
また、今回は選曲除外曲を設けてみました。
ただでさえ10曲では収まらない名曲揃いなのに、既に聴いてるであろう"Sha la la"や1997の曲を入れたら他の曲が聴けないでしょう?
※選曲除外曲
- "1997"の曲全て
- 2023/2/21現在、公式YouTubeのMV再生上位5位(Sha la la、潮騒、ぼくが地球を救う~Sounds Of Spirit~、Still、線香花火)
- 2023/2/21現在、このブログのSkoop On Somebodyカテゴリーの楽曲紹介で選曲した17曲
この除外曲を設けた結果、いい感じのプレイリストになったと思います。
では、前置きが長くなりましたが一曲ずつ曲紹介や聴きどころをちょこっと語ります。
1曲目:Merrow Groove
最初は入りやすい曲から。とにかく聴いていて楽しい気分になれる。
歌詞がレコードを聴こうとしてるはずなのに、肌を重ねてるようにしか思えない。
胡蝶の夢みたいな感覚に陥るぐらい、妄想させる言葉の並べ方が巧み。
全体を通して鍵盤の音が弾んでる感じや、最後の"round and round……"というところは気がついたら口ずさんでるぐらい耳馴染みがいい。
2曲目:Nice'n Slow(S.O.S. edition)
Skoop On Somebodyの代名詞とも言える曲。
(……なのに、何故か公式Youtubeにライブ映像も無く、SpotifyではTOP10にも入ってないの謎。)
聴くと確実に骨抜きにされる。甘くて艶やかな空気だけど、クドくなくてスムーズだから何度でも繰り返して聴ける。
個人的にKO-HEYさんのドラムが堪らないです。音の強弱感、ハイハット開けたときの余韻や繊細な響き。そして、TAKEさんの声が消えたあとも絶妙な加減で音鳴らしてるの最高。
後半は低い音でささやきかけるように歌う部分がありますが、ライブだと目の前にいるのに真横にいるように思えます。毎回曲が終わると「……どうしてくれよう」って心の中でため息ついてる。好き。
3曲目:Brown Eyed Soul feat.JiN
ここからが本番です。BPMが落ちてゆったりしてる上に濃厚だから、聴いてる間は呼吸するたびに熱が上がる。
キックとベースを身体にじっくりなじませて、JiNさんの語りが入り、ハーモニーと繋いで約1分。
しっかり空気を作り上げてから、抱かれる5分前みたいな歌詞から物語が始まり囁かれるとか、快感で全身の力が抜ける。
JiNさんの"TAKE, singing!"の後にめっちゃロングトーンで歌うけど素敵。そこからJiNさん入って二人で歌ってるの痺れるしかない。
4曲目:so Angelic
カップリングであり個人的隠れた名曲。
ちょうどいい甘さだけど、罪悪感というビターな苦味も効いている。甘いチョコレートの間に高濃度カカオのチョコレートを挟んだ感じの曲。
KO-ICHIROさんのピアノの艷やかさと夜感に加えて、粘り気のあるシンセとKO-HEYさんのビートが作る気怠い空気に囚われて抜け出せない感じが大好き。
5曲目:Immorality
こんな聴き惚れてしまうような品がある艶やな曲なのに、タイトルが「Immorality=不倫」と、道徳思いっきり無視した直球なの最高。
個人的に歌詞めちゃめちゃ好きです。「薔薇と薔薇溶かしあう灼熱のImmorality」ってフレーズ、みだらな日本語一切使ってないのにエロく感じるのすごすぎる。
サビの歌詞のストーリー感の「越えてみたい」と言って、次のサビでやめてと言われても気にせず押し通してあっさり堕ちてしまう感じがいい。
(しかも、サビからサビまで2分あるのがいい意味でじれったい。)
6曲目:Nice'n'Deep
一言で言うならば「深淵」
文字通り、深さに終わりがない。暗がりの中、揺らめく熱に手招きされて延々と歩いてる感覚。聴いているとじわじわ体温が上がって呼吸困難になる。
Skoop On Somebodyって3人のハーモニーがいいのもあるんだけれども、2人時代にやっているTAKEさん一人で歌声重ねて作るハーモニーも私はすごく大好きです。非常に丁寧だし耳が溶ける。
特に『形の見えない愛なら夢中になれる』のところのファルセットと下ハモとため息。やめてくだ……いや、やめないで。
7曲目:Tonight's the night
思う存分深いところまで落ちたので、ここで空気を切り替えていきます。
不埒の香りと吹っ切れた勢いがいい。なのに「こうしてみたいな」だけ、どこか上目遣いでお願いする感じが少し含まれてる。このギャップがすごくズルい……最後のサビの低いフェイクが乗っかってるところは超かっこよすぎる。
個人的にカップリングの中で3本の指に入るぐらい好きです。もちろん"Every Kiss,Every Lies"もすごくいいのだけども、これなんでA面にしなかったのか疑問しかない。
8曲目:Sexy Sexi Sexe
もっともっとアゲていきましょうか。ライブだと合わせてジャンプするけど、画面越しに観てるだけでも超楽しくなれるナンバー。
曲のワルくてチャラい感じとは裏腹に、マジメに職人気質で音を重ねて作った酔いしれるグルーヴ。
その上に乗っかるガツンと身体にくるビートが気持ちいい。
あと、最後の囁き「罪悪感」だけしっかり聴き取れるのいい意味で悪さの塊。共犯者にして背徳感で魅了するとか完全に悪い人じゃん。そこがいいのだけれども。
(……余談ですが、ここ何を囁いてるのか解き明かすのが個人的な野望だったりします。)
9曲目:ONE NITE DRIVIN'
Skoop On Somebodyの曲で、最もワルさのアクセル全開している曲。ドライブにちなんだ歌詞の言葉選びと韻の踏み方、絶対もっと評価されるべき。
デビュー2年目でこんな歌詞書いてるのに評価されない世界がどうかしてる。
冒頭の車のエンジンかけるまでの音はKO-HEYさんの車を実際に使って録ったらしいですが、この頃からいい意味で音へのこだわりがおかしい3人ホントに大好き。
ギターソロ開けの"All right"の突き抜けるような歌声、軽々と歌ってるTAKEさんがめちゃめちゃかっこいい。
10曲目:バラ色
最後はライブで盛り上がる曲で締めました。ライブでは指振って会場ひとつになるから最高です。
……だけど、バックトラックの作り込みもすごく丁寧なんで、音源で聴いても全然飽きない。
微かになってるシンセは全集中で聴かないと気づかない隠し味だし、サビ前でのサンプラー使ったスネアで盛り上げるビートは絶妙。
「ハズれた天気予報 雨宿りの軒先で 君と2人きり眠ってるShow Window」のフレーズはとても情景が浮かぶ。ひらがな、カタカナ、漢字、英語の4つを上手く使い分けていて、歌詞カード読んでると見惚れる。
以上の10曲でした。
思う存分、夜感と色気があるSkoop On Somebodyの曲と一緒に素敵なひとときを過ごしてください。