本日2月21日はSkoop On Somebodyメジャーデビュー日です。27周年おめでとうございます。
今年はカップリング限定で10曲のプレイリストを作成しました。
Skoop On Somebodyのカップリングは「隠れた名曲の宝石箱や~」と、どこかから声が聴こえてきそうなぐらい、いい曲だらけです。
なので、前日までプレイリストを悩みに悩みました。その結果選ばれた10曲がこちら。
ちなみに「まずは聴いてほしいSkoop On Somebodyの10曲」を聴いたあとに、おすすめしたいカップリング10曲でもあります。
この2つのプレイリストは曲被りが無いので、まるっと20曲一気に聴いちゃう……なんてこともできちゃうんです。
もちろん、今年も10曲全て紹介します。
1曲目:over there(feat.JiN)
これは隠れた名カップリングだと思う。
冒頭のスクラッチの音からかっこよさ全開。ドラムのガツンと響くハイハットとキックが交互に来る感じの間が気持ちいい。
Bメロではぐっと両サイドから厚みのあるコーラスとリードボーカルを聴かせる事に切り替えて、サビになったらリードが元に戻る感じが好き。
そして、JiNさんのラップがめちゃめちゃフロウなんですよね。中盤のラップパートとかスクラッチやドラムとガッツリ絡んで最高です。
2曲目:SMOKY
70年代の名曲のCover。
厚いホーンセクションを取り入れて、ギターソロをサックスソロに置き換えたことにより、楽曲にジャジーなテイストが生まれているが、原曲とは一味違うかっこよさを放っている。
原曲のCharさんの渋く揺らぎが濃厚な歌声と比べて、太く力強いTAKEさんの歌声、原曲よりも複雑なビートであるKO-HEYさんのドラム、緩急の急のが強いSOUL'd OUTのラップは聴き応え抜群!
クールで渋い色褪せない名曲が、クールで熱い一曲に生まれ変わったナンバー。
3曲目:Soul'n'Roll
ライブでも定番といえるナンバーなので、カップリングの中では有名曲だと思います。
すらすら流れていくエロピ、しっかりビートを刻むハイハットとスネア、極太のベースのグルーヴ、そして厚めなコーラスが気持ちいい。
また、まるっと一曲ドラムの音だけ聴ける曲でもあります。(※特におすすめは3:51~4:11です)
実はこの曲、活動初期からSkoop On Somebodyライブサポートメンバーである『オヤビン』こと小松秀行さんがプロデュース&共編曲しているナンバーなんです。(もちろんベースも弾いています!)
もし、小松さんが今のSkoop On Somebodyをプロデュースするとどんな曲になるんだろう?……と思う今日この頃。
4曲目:wanna,wannna,wannna
Skoop On Somebodyの中でもトップクラスに不埒な曲。解説書いたらキリないので、今回は終盤にスポットを当てます。
ラストの「抑えきれないよ」からスネアが思いっきり畳み掛けたあとに"I wanna make love you"で非常に濡れた声からゾクゾクするファルセットに切り替えるのは鳥肌立つ。
アウトロの前半は、TAKEさんの不敵な笑みを含んだ声が聴こえてきたり甘い声で誘ったり、自由気ままなアドリブは色気のメーターを突き抜けている。
後半になると音量マシマシになるコーラスの色気に満ちた空気感。"I just make love,just make love to you...."って延々と呪文のように繰り返していく。
(歌詞間違ってたらスミマセン;;;)
こんなの顔真っ赤にならないで何になるんだよ……///////
あと、この曲はもう聴けないだろうなと……本当に思ってたので、Discotique Niteで聴けてしかもNice'n Slow Jam-beyond-で映像も残ったのマジで嬉しかったです。
5曲目:CRAZY LOVE
理性と本能の瀬戸際で、相手への底なしの想いで気が触れそうになっている気持ちを歌ったナンバー。
「返事してよ」の読み方が「こたえてよ」なのしんどすぎる。相手が黙ってると踏み出せないのは、理性のひとかけらに残ってる優しい気持ちがあるからで。そこに非常に胸を締め付けられる。
不埒さの度合いは"wanna,wannna,wanna"が強いだけど、個人的に夜感がある曲はこっちが好きです。
一途過ぎて吹っ切れそうな手前を歌ってるし、愛とか恋って止められない感情なのだから狂っていたほうがいい。
また、KO-HEYさんが脱退する前の曲の中では有数のファルセットがすごくキレイに歌われる曲でもある。イントロのファルセットは毎回心を奪われる。
6曲目:WINTER SONG
DREAMS COME TRUEの冬の名曲のCover。2人時代のCoverでは上位に入るぐらい好き。
ほぼボーカル、ピアノ、ストリングス、鈴だけという音数が少ない構成はとてもしっとりとしていて、しんしんと雪が降るの窓から眺めているような冬の夜みたいに思える。
KO-ICHIROさんがピアノを弾いてるときのペダルを踏む音も聴こえて、それが隠し味になっている。1番と2番の間、アウトロをじっくりと聴いてほしい。
7曲目:真昼の月
夏のギラついた太陽が過ぎ去り、日差しが落ち着いた秋の始まりのような1曲。
タッチがやや強いピアノ、乾いたクラップ、そして隠し味と言える音の伸びと刻む感じが絶妙なベース。
緩やかなサウンドながらもグルーヴィーさがあるのはSkoop On Somebodyならでは。
いい意味でTAKEさんの気怠いソフトな歌声は、心地よくて聴いてると日常の喧騒が遠ざかっていく。この歌声と昼下がりのカフェのテラス席で時間を過ごして現実を忘れたい。
8曲目:Summer Love
聴けば聴くほどやみつきになるグルーヴの塊。
このフロウ感がある歌声と躍動感あるグルーヴを知らない人はマジで人生損してると思う。
Aメロの右と左交互に聴こえてくるアコギ、サビの両サイドから聴こえるリズミカルな歌声とコーラス。そしてなんといっても、サビの裏拍トライアングルと細かくリズムを刻むシンセ。最高。
切なさの中にある爽やかな気持ちよさは、まるでソーダ味の口の中でパチパチ弾ける飴玉みたいに思える。
9曲目:風待ち
雨上がり 橋のたもとで 肩を寄せ 影を重ねた
ふたり 頬 赤らむほど こころが音をたてた
この2番Aメロの文章がとにかく美しい。
情景も浮かぶしドキドキすることを「こころが音をたてた」って表現するのは、TAKEさん小説家なれるんじゃないの?って思うぐらいキレイ。
そのうえ、音が優しくてずっと聴いていられそう。アコギの音色は全然耳を刺さないし、TAKEさんの歌声を聴きながらKO-HEYさんとKO-ICHIROさんのコーラスに包まれると、凝り固まった心がほぐれる。
10曲目:Nice'n Slow(TinyVoice,Mellow mix)
安室奈美恵さんの"Hero"、最近だとAyumu imazuくんの"Tagerine"を手がける今井了介さんがmixした"Nice'n Slow"
KO-ICHIROさんの打楽器状態の鍵盤、KO-HEYさんの「タタタン」と頭に残るビート、そしてTAKEさんの囁き、この曲の美味しいところを全て無くすという大胆なアレンジ。
ビートはシンプルにし、縦を揃えず自由に動き回る鍵盤を添え、フィンガースナップを響かせる。
イントロのくすぐるようなウィンドチャイム聴いただけで、時間をゆっくりにする魔法にかけられたみたいな感覚に陥る。パリパリチョコが何層も重なったケーキがとろっとろのカスタードがたっぷり入ったシュークリームに変わったようなナンバー。
以上の10曲でした。
余談ですが、6、7、8、9曲目は冬から遡って四季を感じることができるような流れです。
春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて……なんて、日本の四季の美しさを説いた言葉がありますが。
春は風待ち、夏はSummer Love、秋は真昼の月、冬はWINTER SONG……これが、Skoop On Somebodyの裏の名曲が説く四季の美しさなのでは?と、思っちゃったりします。
裏の色褪せない曲を集めたプレイリスト、ぜひとも楽しんでください。
おわりに。めちゃめちゃ滑り込みになってしまいましたが……TAKEさんKO-HEYさんKO-ICHIROさんメジャーデビュー27周年おめでとうございます。
これからも素敵な楽曲が聴けるのを非常に楽しみにしてます!