ビルボードライブでのDiscotique Nite開催が発表されたとき、全く意図が読めなかった。
昨年、約20年ぶりの復活を遂げた『Discotique Nite』。
2024年は、大阪・横浜のビルボードライブにて開催することが決定致しました!
ディスコでおなじみの楽曲や洋楽のカバー、スペシャルアレンジでお届けするSkoop On Somebodyの楽曲で構成されるノンストップで踊れるイベント!
これまでにご参加されたことがある方はもちろん、初参加の方やディスコに行ったことがない方も楽しめる公演になること間違いなしです。
(Skoop On Somebody公式ホームページ"News"より)
ビルボードライブは配信ライブで見ている限り『着席』で素敵な音楽と共に美味しい食事やお酒を楽しむような空間に見えた。
しかし、Zeep Shinjukuで開催されたDiscotiqu Nite2023は、立ち上がって身体を揺らして音楽を楽しむ。難しいコトなんて一切に考えずに音楽を感じて踊るライブだった。
どう考えても、Discotique Niteとは真逆の世界。
……だが、実際に会場で音を聴いて分かった。おそらく音と距離だ。
可能な限りステージと客席の距離が近く、大音量で非常にいい音を存分に浴びることができる空間。それがビルボードライブなのだろう。
最初に音を浴びた瞬間に見ていた景色が、衝撃が、くっきりと焼き付いている。
あのひとときを思い出そうとすると、いい意味でのゾクゾク感が身体を駆け巡り、記憶が鮮明によみがえる。それが狙いに思えた。
(※以下ネタバレ注意/座席はS指定左側、KO-ICHIROさん、ウルトラ寿司ふぁいやー(ウル寿司)が目の前の席でした。)
「今日はノンストップです。MC KO-ICHIROもありません!」
開演までの間は、DJ SAWADAさんがノンストップで曲をかけ続けながらトークをしていた。
The Emotions"Best of My Life"やJanet Jackson"Rhythm Nation"といった往年の色褪せない身体が揺れるナンバーを中心に、Bruno Mars"24K Magic"といった近年のアガるナンバーもかけてフロアを盛り上げていく。
最後にThe J.B.'s"Hot Pants Road"をかけてDJブースを離れたあと、ステージが暗転しバンドメンバーが入場。演奏しながらバンドマスターであるKO-ICHIROさんが口を開く。
「今日はノンストップです!MC KO-ICHIROもありません!」
Discotique NiteでのNonstop Niteをやるという一言で、会場は歓声が沸き立ち一気にヒートアップ。
Wild Cherryの"Play That Funky Music"のCoverから、ライブ本編はスタート。
KO-ICHIROさんがトークボックスのチューブを加えて演奏をし、Gakushiさんが続くのはまるでトークボックス歌合戦。
ギターの知念さんがシビれるサウンドを響かせ、コーラスであるウルトラ寿司ふぁいやーのJぺいさんの声が聴こえたあと、TAKEさんが登場。
「デンッ!デンッ!デンッ!」と原曲以上のインパクトがあるシンセが聴こえ、"Sexy Sexi Sexe"へ。Gakushiさんがずば抜けて気持ちいいタイミングで鍵盤を刻む。
TAKEさんの誘うような歌声が聴こえ、その後を追ってウル寿司のコーラスが突き抜けていく。
間奏では小松さんの極太のベースプレイがうねり、知念さんのエレキギターに痺れた。
続く"wanna,wanna,wanna"では、TAKEさんのファルセットでヤラれていると、後ろでコーラスを担当するJぺいさんに耳を奪われた。
一度聴いたら耳に確実に刻まれる、記憶を上書きするハイトーンボイス。
それが今年は進化していた。高い声の甘い色気に加えて低い声の色気が出てる。進化が凄まじい。
(倶楽部SOSで「寿司はのびしろがある」と話していたのも納得できる。)
2番のAメロ入口ではGakushiさんが弾くバキバキのシンセに細かく刻んだアレンジが入っており、アウトロではKO-HEYさんのスネア連打がキマっていた。
そして『きみには弱い』は、いつもと違うTAKEさんがいた。
紳士的な雰囲気だけど、めちゃめちゃ眼がギラついている。故に甘い空気に少しスパイシーな感じが混ざったような感じ。歌声から熱が伝わって、いつもと違うドキドキ感がこみ上げる。
こんなの私が知ってる『きみには弱い』じゃない……/////////
それに加えて、Jぺいさんがマイクスタンドを持って聴かせるコーラスがよりTAKEさんの歌声を引き立てる。二人の歌声を味わえるのホントに贅の極み。また、ベースを持ち替えた小松さんの重低音の響きもよかった。
濃厚な夜に招かれて
ここで一度ステージが暗くなり、夜を感じさせるようなしっとりとしたムードに切り替わる。ドラム、鍵盤、ギター、ベース、全て人が演奏することによる贅沢なグルーヴ、ヒューマンな感じ。
その気持ちよさに酔いしれてると、まじくんのサックスの煌めく音が聴こえる。それはまるで歌っているような音だった。
とろけるような雰囲気が増していていき、"Just The 2 Of Us"のイントロのエロピが聴こえてくると……歌いだしたのはJぺいさんだった。声のトーンが落ちて揺らめくような色気がある。
完全に不意打ちの展開。なにそれきいてない。
そこにギラついた感じは柔らかくなったものの、熱を保ったままのTAKEさんの歌声。すっと心の柔らかいところを満たしていく。
それぞれの歌声も、重なったハーモニーも味わえる。控えめに言って最高でした。(※歌割りはS.O.S. Duetsとは違ってました。)
まじくんのサックスのキラキラとした音色で曲が終わると、より夜の色が濃くなり、The Isley Brothers”Between the seats”のCoverへ。
TAKEさんの色気がグッと濃厚になり、ギラつきのメーターが振り切れていた。今までドキドキしたことは何度も何度もあった。でもそれとは違うんだ。
今まで感じたことがないような、いい意味で「ヤバい」と思えるような感じ。
桁違いのドキドキ感に襲われた。マジで顔真っ赤とか通り過ぎてた。
(しかも、このときはっきりと目があったけど、視線で心を鷲掴みにされたみたいだった……/////////////)
曲が終わると「松本"エロ"一朗」とTAKEさんがKO-ICHIROさんを紹介し、軽いエロピソロを挟んでBPMをうんと落として"Nice'n Slow"へ。
イントロでは知念さんのエレキギターがふわふわとまろやかな音色を聴かせた後、高速で痺れるピッキング。これには150%ヤラれてしまう。
間奏に入ると小松さんのベースの濃厚な重低音が響き、その後「誰もいないDance Floor」のフレーズではTAKEさんの歌声とウル寿司のコーラスのハーモニーが美しく聴こえた。
そして……なんといっても、KO-HEYさんですよ。曲中、どんどん目が輝いていく。キラキラとした表情になっていく。
めちゃめちゃ嬉しそうな表情になればなるほど、ドラムの音の気持ちよさが増していく。純粋に音を楽しんでる姿が心に焼き付いてる。大好き(直球)
Discotique Niteといえば……!
照明が明るくなると、ウルトラ寿司ふぁいやーから一曲ということになり、名刺曲とも言える『全てがエンターテイメント』
サビの「すーべーてーがっ エンタッテッイメーントッ」をJぺいさん・しょーりんさんが歌い、お客さん側へマイクを向けるとすんなりと観客が歌を返す。
「え、覚えるの早すぎ!」とJぺいさんがびっくりしてたけど、きっと皆がウル寿司を好きだからできるんです。(かくいう私もその一人。)
そして、歌が始まるとTAKEさんが後ろのコーラス隊の場所でノリノリでコンガを叩いてる。2番Aメロでは「お疲れ様です♪」とマイクスタンドを近づけて、しっかりコーラスパートも歌っている。
……ついさっきまでギラついたメーター振り切れてた人ですよね?色気ハンパなかった人ですよね?
ニコニコと楽しそうな姿を見てると、とてもそうは思えない。いい意味で衣装の胸元にしか余韻が無い←
……てか、"SKOOP ON SOMEBODY"でパーカッションクレジット載ってるから叩けるの知ってたけど、まさか生で見れるとは思わなかった。嬉しい。
(あと、個人的にこのときのTAKEさんはその場のノリでコンガ叩いたのか、元々やることになってたのかが気になってる。)
ステージが一度暗転し、センターには客席に背を向けて手袋をしたTAKEさん、Jぺいさん、しょーりんさんが揃う。
明転すると、Discotique Nite名物であるAHO-AHOメドレーが始まる。洋楽のCoverが続くコーナーだ。
"That's the Way(I Like It)"で会場のノリノリ感が倍増。コールレスポンスで盛り上がる。
続く"Clap Your Hands Together"はしょーりんさんへリードチェンジ。サウンドは小松さんのベースで重低音が鳴り響き、手拍子が乗っかり、どんどん盛り上がっていく。
続く"Got to Be Real"ではJぺいさんがリードを担当。
気持ちよさそうに高い声をどんどん出して歌う姿は、完全に曲を物にしていると言っても過言ではない。
冗談抜きで、Jぺいさんが歌う"Got to Be Real"からしか得られない快感がある。
そして、"September"では会場を2チームに分けてコーラス合戦をすることに。
……このとき私はJぺいさんチームでしたが、コーラスの練習をするたびに、至近距離でJぺいさんが歌う"Ba-dee-ya"を浴び続けたけど、ヤバかった。
声出すたびにヤラれてたし、心のなかではのけぞっていた。
チームを分けて練習が終わる度に「Jぺい、勝ったな」「しょーりん、勝ったな」とTAKEさんがそれぞれに声をかける。
また、TAKEさんがしょーりんさんに対して「ブルーノマーズみたい」言うと、しょーりんさんがブルーノマーズのマネをしたりもしつつという展開もありました。
(ちなみに……どっちが勝ったか記憶にないです。スミマセン;;)
その後は"Kickin' Back"。バンドメンバーのソロコーナーが披露される。
まじくん(SAX)→Gakushiさん(Key.)→知念さん(Gt.)→小松さん(Ba.)&KO-HEYさん(Drs.)の魅せるプレイを堪能し、KO-ICHIROさんの手には北京ダックが。
KO-HEYさんに「北京ダックじゃねえんだわ」としっかりツッコまれ、再び"That's the Way(I Like It)"でコーナーが幕を閉じた。
ラスト~アンコール
そのまま"One Life Stand"のイントロが聴こえて、"Are you ready?"とTAKEさんが観客を煽り、さらに会場が盛り上がる。(このときずっと聴きたかった曲がライブで聴けて超嬉しかった。)
身体にくるグルーヴが非常に気持ちよすぎる。間違いなく身体が揺れてしまうサウンド、アガる、最高でしかない。
Jぺいさんは気持ち良すぎたのかマイクスタンドからマイクを外し、思い切り握って歌っていた。間奏ではGakushiさんのトークボックスがかっこよかった。
鳴り止まない拍手が続き、ステージから退場することなく流れでアンコール"Soul'n'Roll"に。
どちらかというとクールなナンバーではあるが、盛り上がるだけ盛り上がったあとだったので、その余韻が混ざった感触があった。
また、ドラムソロのときにはKO-HEYさんはもちろん、まじくんのサックスも非常に素敵でした。
おわりに
Skoop On Somebodyの音楽へのこだわりは尋常じゃない。いい音で音楽を聴かせるために、お客さんに極上の音楽体験をさせるために、できることの全てを尽くす。
今回、セットリストは去年の焼き直し感が含まれるのは否めなかった。
皆、それぞれの気持ちを抱えてると思う。だけど……
「約20年ぶりに復活したからには灯を絶やさない」「全くおんなじコトはしない」
「可能な限りお客さんを満足させる」
という意思を感じた。
くわえて、やるからには挑戦をしたいと思えるような、Discotique NiteでのNonstop Niteへのチャレンジ。これは拍手するべきだと私は思う。
あと、音楽って嘘つけないんですよね。今でもステージにいたメンバーのキラキラした笑顔が今でも瞼の奥で焼き付いてる。
「Discotique Niteは毎年やっていきたい」という声がラジオで聴こえたり、「来年もよろしくお願いします!←」なんて投稿があったり。
どれだけ本人達が楽しそうでも、やりたいと思っても……それを大きく左右するのは、お客さんの声なんですよね。
アンケート、公式が1回しかポストしてないので見落としてる方もいるかもしれないので最後に置いておきます。
参加された方は、思い思いの声を公式に届けてください。きっと、届くと思います。
最後に……書くだけタダなので書かせてください。
Skoop On Somebody feat. Jぺい、しょーりん、まじくん from ウルトラ寿司ふぁいやー
の楽曲をガチのマジで聴きたいです。以上!
セットリスト
DJパート(※Shazamで確認できた分と、情報提供で把握できたものになります。抜けありましたらスミマセン。)
Walking the dog
Thank You(Falettimne Be Mice Elf Again)
24K Magic
8th Wonder
Rhythm Nation
A Night to Remember
It's Time to Party Now
Uptown Funk(feat. Bruno Mars)
Best of My Love
Soul Triiilogy I
I'm Every Woman
Copacabana(At the Copa) 1993 Remix
It Only Takes A Minute
Say It Right - Friscia & Lamboy Electrotribe MixShow Mix
The Boss John Morales Extended Mix
No One Gets THe Prize/The Boss - 12-Inch/Re-Edit
THE GREATEST LOVE OF ALL
The Boss
I STILL BELEVE
CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU(EXTENDED)
Hot Pants Road
ライブパート
1.Play that funky music(cover)
2.Sexy Sexi Sexe
3.wanna,wanna,wanna
4.きみには弱い
5.Just The 2 of Us(Cover)
6.Between the Seats(Cover)
7.Nice'n Slow
8.全てはエンターテイメント(ウルトラ寿司ふぁいやー)
9.That's the Way(I Like It) (Cover)
10.Clap Your Hands Together(Cover)
11.Got to Be Real(Cover)
12.September(Cover)
13.Kick'in Back(Cover)
14.One Life Stand
EN.Soul'n'Roll
プレイリスト
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