hari's music blog

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VIPチケットについて思うこと

 

 

最近、エンタメ業界で『VIPチケット』というものを見るようになった。

通常のチケット価格も金額が上がるが、いい席を確実に取ることができたり、様々な特典がついてきたりするチケットだ。

 

特典は優先入場や優先物販、限定グッズにミート&グリート、ステージで記念撮影、リハーサル見学にお見送りect...

アーティストによって多種多様で、エンタメを作る側の人の試行錯誤をすごく感じる。

 

このVIPチケットについて調べていくと、なんと青森ねぶた祭りでは100万円のVIPチケットが販売されているとのこと。伝統的なお祭りでもやってるんだ……と衝撃を受けた。

(※1日6組限定で8人がけお座敷が100万円。豪華弁当&飲み放題付き。)

 


一番高額な物だとライブではないが、ヴィッセル神戸のイニエスタ選手のラストゲーム。

ペア1組限定で888万円、8名限定88万円。背番号8にちなんでの価格や人数設定だとは思うが(……き、金額が眩しすぎる。。)

 

こういったVIPチケットシステム、私は有りだと思う。特別なライブのひとときがよりいっそう特別になるからね。


……ただ、一歩間違えると拝金主義になったり、ファン側からすれば集金要員なのかと思えてしまうから、非常にさじ加減が問われるものだと思う。

 

 


Skoop On Somebody の今年のツアー"Club SOS 2024"ではVIPチケットを販売するとアナウンスがあった。詳細は以下のようになっている。

 

 

金額は27,500円(税込) 通常チケットは8,800円(税込)

特典は5つ(最前列確約、優先入場、ウェルカムカード、オリジナルグッズ、メッセージメール)

これを50公演全てで販売。(※会場は全てライブハウス等の小規模会場)

 

 

……非常に申し訳ないが『コレジャナイ感』が強い。

飛行機のファーストクラスや新幹線のグリーン席みたいなノリで、通常席の3倍以上価格のVIP席を販売するなんて。言葉に詰まるよ。。

 

VIPチケットやめろ、やるなとは言いません。ただ、もう少し考えてほしいだけ。

せめて、VIP席があるライブの本数を限定するか、特典を減らし金額を下げるべきだったんじゃないかな。。

 

 


あと個人的に思うことだけど、こういった前方席確約の高額なVIPチケットって、金額もだけど倍率も相当高いものになるものだと思う。


当選したらスマホ2度見じゃなくて5度見したり、今年の運はコレで使い果たした……と思ってしまうようなイメージ。

 

アーティストを好きな気持ちはプライスレスなのに、チケット価格が好きの度合いを図るためのものに思えてしまったら、それは悲しい以外のなんにでもない。

 

 

VIPチケットが、ライブをよりいっそう盛り上げるのか、モヤモヤと複雑な気持ちにさせてしまうのかは、アーティストを支える裏側の人達の腕にかかっている。

 

だからこそ、VIP席を設けるのであればどうすれば前者になるのか。お客さんを見て声に耳を傾けて、しっかりと見極めてほしい。