毎年9月は『夜』をテーマにしたプレイリストにし、好きばかりを詰め込んだ選曲をしています。
'21年は『夜風』、'23年は『真夜中』、'24年は『都会の夜』。(※'22年は個人サイトを立ち上げるためにお休みしました。)
そして、'25年は『夜の闇』をテーマにした全10曲のプレイリストを作成しました。好きなテーマなので、いつもよりもノリノリで語っちゃってます。
プレイリスト紹介
今年のテーマは『夜の闇』です。夜の闇へと溶けていきそうな雰囲気の恋愛や、肌を重ねてるような雰囲気の曲を選曲しました。
やっぱり大人の恋愛が好きなんです。最近ではすっかり絶滅危惧種になってしまったけど、抱かれてる曲とか、そういう意味でドキドキする曲とか。(体感だけど、昨今はその一歩手前で踏みとどまってる曲が多い気がする。)
前半は流れるようなグルーヴに浸れる5曲を選曲しました。
『流行』で思いっきり疾走感を出したあとからの"Thinkin' bout you -Ovall remix-"の自然と揺れてしまうような感じのつなぎ、"LOVE SOUND"を堪能したあとの『ミッドナイト・トレンディ』が気持ちよすぎる。
今をときめく令和のアイドルの間に、セクシー・ソウル・デュオを入れるという超やりたい放題してますが、この3曲は奇跡的なぐらいにハマってると超自信持って言えます!
後半に渡る前に一度クールダウンしたいので『桜の闇のシナトラ』と続けました。
後半はひたすら堕ちていくような5曲を選曲しました。
『桜の闇のシナトラ』のスピードを感じたあとに"In This Room"というBPMの落差でどっぷり沈んでいく感じに。そこから甘ったるいイントロと危うげな雰囲気の『アフロディジアック』で堕ちていく感じを出したあとの"Sexy"。この3曲は本当に強いと思う……けど、ここで終わらず続くは"Between The Sheets"、ラストはNice 'n' Deep。
好き勝手やってるプレイリストなので、いちばん好きなアーティストで締めさせてくださいという感じです。
楽曲解説
流行 / 椎名林檎
BPMが非常に早いが、ジャジーなドラムにウーリッツァーの音色がクールで大人っぽい雰囲気を演出している。
椎名林檎の歌声とRHYMESTERのMummy-Dによるラップ不埒な夜が似合う感じがあり、エレキギターの歪んだサウンドには痺れてしまう。
Thinkin' bout you -Ovall remix- / ShowMinorSavage
BMSGに所属しているBE:FIRSTのSOTA、MANATO、Aile The Shotaの3人によるユニットの楽曲をOvallがリミックスしたナンバー。
メロウなギターのイントロからもうズルすぎるし、しっかりビートを刻みながらも滑らかなサウンドはずっと聴いていたくなる。巡るめくリードボーカルと多様なハーモニーは本当に20代なのか信じられない。特にリードボーカルに張り付くような滑らかなAile The Shotaの高音コーラスの一体感はすごい通り越して恐ろしい。
また、ApartmentBで放送された生バンドセッションがShowMinorSavageのYoutubeチャンネルは必見。生のグルーヴを乗りこなす3人と、Aile The Shotaがリードボーカルを取ってるときの歌声には圧倒されます。
LOVE SOUND / 武田と哲也
これはかなりマニアックな話になりますが、私は武田と哲也のコーラスワークもすっごく好きなんです。
かたやゴスペラーズのリーダー、かたや大御所のコーラスを何度も担当している二人のハーモニーは至高とも呼べるし、それを絶妙に耳にフィットするように聴かせるサウンドの作り方をしている。
そのうえ、二人のハーモニーだけではなく、一人の声を重ねている多重コーラスもしているので、一度騙されたと思ってコーラスだけをじっくり聴いてほしい。
ちなみに特に聴いてほしいのが、2番のサビ直前の"Sound's making love"のTAKEのコーラス。声出した瞬間のキレが最っ高に気持ちよくてドキドキする。
ミッドナイト・トレンディ / Snow Man
ただのアイドルソングじゃない、今のアイドルすごいなって思ったナンバー。
歌ってる人数が9人多いし、トラックが結構緻密に作られてるので、聴けば聴くほどのめり込んでしまう。低音のピアノから始まり繰り返す旋律とシンセの音色が素敵だし、そのうえ実はドラムがめちゃめちゃいい感じ。
一番聴いて欲しいのは曲の終盤「最終のジャンクションまで少し(渡辺翔太)」「二人きりで話してみれば(向井康二)」の後ろで歌ってるフェイク。
結構太めのファルセットはビブラートもかかってて思わず息を呑んでしまう。どこ探しても誰も触れてないしライブ映像では音源流してるっぽい。
多重録音ありなら渡辺翔太、無しなら目黒蓮、阿部亮平かなと私は思ってますが……この記事読んで誰か知ってる人がいたらマジで教えて下さい。
桜の闇のシナトラ / さかいゆう
ジャズドラムの疾走感に絡む動きのあるベースの組み合わせがスムーズに軽やかなグルーヴを生み出す。そこに乗る渋いギターと緩急よくかつ的確に入ってくるピアノにはグッとくる。
そしてなにより、さかいゆうの低い声がいい。ハイトーンボイスの声が出す低い声からしか得られない栄養がある。特に低い声からファルセットに切り替わるときは非常にシビれます。
In This Room / ゴスペラーズ
重低音が効いたどろっとしたサウンドに怪しさを感じさせるギター、スネアの縁をカチカチと鳴らすリムショットが非常に良いスパイスになっている。コーラスの厚みは非常に美しくて困るぐらいに気持ちいいナンバー。
歌声に関しては、村上てつやの声はファルセットのキレ感と低くなったときのいい意味でのゾクゾク感ヤバいし、黒沢薫の歌声は太くて刺激が効いてるから高揚感すごい。
酒井雄二の澄んだ滑らかな声は色気を含んでるのが強いし、甘ったるさが強い安岡優の歌声は溶かされちゃうし、北山陽一の重低音ボイスは耳奪い取る気持ちよさがある。
アフロディジアック / KEI_HAYASHI
イントロから濃厚な甘ったるさに飲まれてしまうナンバー。
すごくドロっとしてる感じはあるが決して重たくは無く、TR-808のビートによってさらっと聴ける。胸焼けしないこの感じが気持ちいい。
また、KEI_HAYASHIの歌声の持つグルーヴにのる感触もいい。多重コーラスを使ってしっかり重ねている声、特にサビの下のコーラスから漂ういい意味でのワルい声が好きです。
また、KEI_HAYASHIが自ら語ったこの楽曲の裏話もぜひよろしくお願いします。
Sexy /Neighbors Complain
なにをどう考えても肌を重ねてる曲。こんな危うい雰囲気の曲を1stアルバムで入れるなんてどうかしてる。(それがいい)
こういう肌を重ねてる曲の歌詞って、大抵なにが起こってるのかはぼかして描かれるけど、めちゃめちゃ直球でなにが起こってるのかを丁寧に書いてるから顔真っ赤なる。
そして、すごいなと思うのが終盤のサビで豹変するOtoの歌声と歌詞の変化。
サビは基本「君が望んでいるのなら」を丁寧なファルセットで歌いますが、終盤に一度だけ歌詞が「僕が望んでいるから」となっていて、しかも地声で力強く歌うという。この豹変する感じにグッときます。
Between the Sheets(feat. Chaka Khan & Nathan East) / Fourplay
夜感といえばこの一曲。収録アルバムはグラミー賞にもノミネートされている。
サウンドに関しては、原曲よりも柔らかくマイルドになったものの、濃厚な夜感は健在。DX7のエレピがキラキラと控えめながらも聴こえてくるのは、TR-808とドラムのビートが複雑に絡むグルーヴが気持ちいい。ギターソロではリー・リトナーの緩急のある太いサウンドに酔いしれること間違いなし。
初めてこの曲を聴いたときは、その妖艶な雰囲気の歌声に「チャカ・カーンってこんな闇がかった声で歌うんだ……」と驚きました。
Nice'n'Deep / Skoop On Somebody
Skoop On Somebodyの夜感がある曲っていっぱいありますが、最も深みがあるのはこの底なし沼のような一曲かと。
BPM60という非常にゆったりしたサウンドで、エフェクトマシマシで音を乾いた感じにしたり、響き強めだったり、ピッチいじってたりして、どう考えても「普通じゃない」雰囲気をまとっている。
聴きどころはため息からのラスト1分。リードボーカルの裏で思いっきり歌ってる声がいい意味で非常に怖い。切れ味がすごくあったり、低くて力強さもある剥き出しの歌声。ホントにいつもニコニコしてる人なんですか……?と思ってしまう(し、すごくかっこよくて好きです。)
歌詞に関しては「闇よりも深い愛は For you and me」と書かれてるぐらいだから、おそらく自分自身でも計り知れないぐらいの相当な愛があるんだろうなと思う……けど、それを一方的に強引に相手に渡すのではない。
「頷けるなら 転がるまま」というフレーズがあるから「もし相手が望まないなら……」と、踏みとどまるようなところには、どこか優しさを感じる。
以上となってます。ここまでお付き合いいただきありがとうございました!