『コネ、スキル、貯金ナシから「好き」を仕事にするまでにやってきたこと(著:フジワラヨシト/文藝春秋)』が、すごいを通り越しておそろしかった。
イラストを描くことが「好き」な著者が、イラストレーターになるまでの道のりをまとめたものだが、音楽ライターを目指してる私にとっても「なるほどな〜!」と思わず声が出てしまう内容だった。
職種を超えて参考になるノウハウが大量に書かれている1冊だと断言できる。
特に参考になったマーケティングとブランディング、SNS運用法(フォロワーの数字含む)、フリーランスとしてのサバイブ、ハンデを持っていても挑戦することという4点。ネタバレ無しでその4点に対してのレビューを書いてみました。
イラストレーターや音楽ライター志望じゃなくても、なにかに憧れていてその世界を目指す人であれば、「買い」だとめちゃめちゃ思います。
書影

マーケティングとブランディング
この本では「選ばれる存在になる」「自分にしかない価値を作る」ことについて触れ、ブランディングとマーケティングの重要性を説いていた。これは結構ネット上でクリエイターを目指してる本やライターの文章術でも結構触れられているが、この本は圧倒的に解像度が高い。
ブランディングの考え方、マーケティングの見定め方、この2つをかけ合わせてどう活動していくかという意識が変わる。
SNS運用の話
この本の一番の強みはSNSとの付き合い方。SNSで宣伝ポストとか運用方法とかわからないという人には、耳の痛い話だが絶対に読むだけ読んでおいて絶対に損はしない。
試しに去年書いた記事でこの本のSNS活用方法を実践してみると、かなりリポストといいねがつき、過去イチのアクセス数を記録した。
「言いたいことはわかるんだが、これはマジでわからん」と思うこともあったが、この本を読みながら考えて、何度もトライエラーを繰り返せば答えがわかるような気がする。
フォロワー数に関する解説
さらに、本書はフォロワー数とそれに応じた活動戦略も書かれていた。
もちろん、示されているフォロワー数の目安はイラストレーターとしての例だ。しかし、音楽ライターのフォロワー数を参考にしながら「まずは〇〇まで増やす」「この数字に達したら、こんな活動ができそうだ」と具体的に想像することができた。
目指してる分野で応用して活用することはできるので、目標が見えてきて非常にモチベーションが上がるキッカケになる。この本は目標を明確にしてくれる一筋の光のようだった。
フリーランスとしてのサバイブ方法
この本では、フリーランスとして活動していくうえで『選択と集中』について触れている。そこに最初に書かれていたのが「やらないことを決める」という話だが、目から鱗の話だった。
私は完璧主義な一面があるので「アーティストが誠心誠意込めて作った楽曲はちゃんと向き合って記事をかかなきゃいけない」という考え方をし、それで何本も記事をお蔵入りにしていたが、その考え方が一気に変わった。
「やらないこと」と「やらなきゃいけないこと」と「やりたいこと」に対する考え方がこの一冊を通して明確に見えることは間違いない。
ハンデを持っていても挑戦すること
作者はADHDであることと、自分自身の変えられない部分との付き合い方について触れていたが、ADHDでは無くても非常に刺さりました。
自分語りにはなりますが……私は持病を抱えていて、沖縄に住んでいます。
病名は伏せますが日本の人口に対して患者数は推定で0.5%の割合らしく、10代は病院探しに苦労したことや家の事情もあって「こんな私が本土に出て一人で生きていけるわけが無い」と思い、上京を断念。あっさり自分自身を見切りました。
今は音楽の世界に携わりたいという強い想いから、完全独学で音楽ライターを目指しています。沖縄在住・持病というハンデがありますが、インターネットでの発信を続けていけば、きっと道は開けると信じてます。
著者がハンデを乗り越えてイラストレーターになった経緯には、すでに私が実践していることもありました。畑違いとはいえ「これでよかったんだ」と自分の行動に自信を持つことができました。
イラストレーター、音楽ライターに限らず、「好き」に携わって仕事をしたい人は読むべき一冊です。
おまけ(本の内容とは関係ない話。)
このサイトで一番記事の多いアーティストはR&BバンドのSkoop On Somebodyですが、以前インタビューで以下のように語ってました。
こういう言い方は語弊があるかもしれないけど、人生ってどうでもいいことの連続じゃないですか。後で振り返ると、大したことなかったなって。正解を探しても意味がなくて、自分に訪れた出会いや、いろんなことを正解にしていくのが自分なんだよというメッセージです。
真面目な私は「わからない」というコトがすごく苦手です。どうしても「正解」を必死に探してしまうような傾向がありますので、自分で歩いてきた道を正解にしていくという考え方はなかったです。
ひたすら勉強しながら活動してますが、この本を選んだ道も正解になればいいなと思ってます。
また、この記事を書こうと思ったのはXでKindleやAmazonセール情報を届けてるきんどうさんで電子書籍を購入したのがキッカケでした。この場で御礼を申し上げたいです。ありがとうございます!
私はきんどうさんをXで10年以上フォローしてますが、Kindleの素敵な本にいっぱい出会ったうえに、それをお買い得価格で買うことができました。
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