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「聴く」の先へ。音楽の話をしていたい。

KO-HEYさんによるSPECTRUM"F・L・Y"解説【センサカ・J-POP割烹のがみ】

エフエム宝塚で毎月第1・3土曜日18:00から放送中の『MUSIC FRAVOR~センリの道もサカセから~(センサカ)』の新コーナー「J-POP割烹のがみ」の一部を書き起こしをしました。

 

Skoop On SomebodyのKO-HEYさんがオススメのJ-POPの楽曲を紹介し、パーソナリティの中谷文美さんにその曲の魅力を語るコーナーとなっています。

今回はKO-HEYさんが日本が誇る宝物みたいなバンドと熱く語る、SPECTRUM(スペクトラム)の"F・L・Y"となっています。

 

(※以下敬称略)

 

 

 

 

もう日本が誇る宝物みたいなバンドがあってですなぁ。

 

KO-HEY:いや、あのね。

 

文美:うん

 

KO-HEY:もうあの新しい……魚でもなんでもそうやけども。

 

文美:うん。

 

KO-HEY:釣りたてちゅうのはね、もうサバもさっきまで生きてました言うんはあきまへんで。いかってて。 

 

文美:あっ、そうなん?新鮮ちゃうの?

 

KO-HEY:いかってて。

 

文美:「いかってて」ってコレ大阪弁

 

KO-HEY:もうコリッコリッやねん。身が。

 

文美:うんうんうん。

 

KO-HEY:あれはね、旨味がないんですわ。お客さん。 

 

文美:そうですかぁ。

 

KO-HEY:寝かさなあかんねん。寝かさなあかんねんや、やっぱり。 

 

文美:そうですかぁ!初めて知りました。

 

KO-HEY:フグでもなんでもね、あんなもう捌きたてなんかもうホンマにコリコリでいかっててね。 そんなんが好きな人もいてまっせ?

 

文美:うんうんうん。

 

KO-HEY:せやけど、寝かせなあきまへん。 ほんだらまだ旨味が増えまんねん。

 

文美:やっぱ人間も魚も一緒やっちゅうことですね。 

 

KO-HEY:うんうん。いやでも今日はね、せやからね、もうその……いきなり、2回目、ね。このコーナーで。

 

文美:うん。

 

KO-HEY:すいませんと。もう最近のJ-POPやない。

 

文美:ほう!

 

KO-HEY:もうほぼほぼ、もうあの「あんた生まれた時ぐらいちゃいまっか?」みたいな曲で申し訳ないんだけど。

 

文美:うん、うん。

 

KO-HEY:1979年から81年という2年しか活動していない。

 

文美:ほい!

 

KO-HEY:もう日本が誇る宝物みたいなバンドがあってですなぁ。それをちょっと今日は聴いていただきたいなと。

 

文美:わかりました。ほんまに生まれた時やわ。 

 

KO-HEY:こんーなレベルの、こんっなバンドがいたんだったと。まぁ、今日ね、これ聴いてくれてはる方は「あー!懐かしい!!」と思われる方もいらっしゃると思いますが、改めて聴いていただきたいということで。

 

文美:はい。

 

KO-HEY:早速行きましょうか。

 

文美:はい。

 

KO-HEY:はい。SPECTRUMで"F・L・Y"。 

 

 

 

 

Earth Wind & Fireインスパイアですよ完璧なる。


KO-HEY:はい。今日お届けした一品はSPECTRUMで"F・L・Y"でございました。ね。

 

文美:ごめん。初めて聴いた。

 

KO-HEY:ホンマかいな!知らんかった?

 

文美:初めて聴いたけど「なに!?」って、ちょっとびっくりしたわ。

 

KO-HEY:あ、そうですか?あのね

 

文美:うん。

 

KO-HEY:これせやからまあ今、ちょっと今日寝かし入って、

 

文美:うん。

 

KO-HEY:もう大分、何十年も寝かし入ってますけど

 

文美:はいはいはいはいはい。

 

KO-HEY:改めて聴いて、「こんなに上手いバンドありますか?」と。ね?

 

文美:いや、ほんっと「これ日本人なん?」って初め思った

 

KO-HEY:そう!「日本人なんっ!?」って思うでしょう?

 

文美:うん。

 

KO-HEY:これやっぱりね、あのー、当時やっぱEarth Wind & Fireですよね。

 

文美:ああ!ああ!でも似てる感じよね。なんか。

 

KO-HEY:そう!Earth Wind & Fireインスパイアですよ完璧なる。

 

文美:ああー!そうなんや!

 

KO-HEY:でも、もはやEarthよりも上手いよね。

 

文美:(笑)。たしかにね(笑)

 

 

 

人力一発勝負。で、このレベルでの演奏。

 

KO-HEY:その要は、日本人のその真面目さと勤勉さ、分析力、そして「こうあるべきだろうというスクエアな気持ちよさ」を追求したもう形。だからそのなに、ひずんだ歪んだグルーヴではもうないわけです。

(※スクエア:しっかりとズレなく的確にリズムを叩くこと。人が演奏してるのにここまで縦のリズムがキレイに揃った気持ちよさ、その技巧的な部分がすごいという話。)


文美:はいはいはいはい、うんうんうんうん。 

 

KO-HEY:ビシーッ!バシーッ!バチーッ!っていく感じ。

 

文美:なんかキメどころがきっちりとちゃんとあるよね。しかも点で。ピンと。

 

KO-HEY:はい。これねぇ、今の時代なら、もう簡単ですわ。

 

文美:ああそうなんや!

 

KO-HEY:もうあのバンバン修正かましたればよろしい。 タイミングでもなんでも全っ部、カチカチに。なんぼでも修正ききますけども。

 

文美:うん。

 

KO-HEY:人力一発勝負。で、このレベルでの演奏。

 

文美:すごい!

 

KO-HEY:他の曲も全部ヤバいです。

 

文美:ああそうなんや!

 

KO-HEY:はい。このボーカルとトランペットやってらっしゃる新田一郎(にった いちろう)大先生。えー、もうほんとね、アミューズが一番最初の。所属ですよ。

 

文美:あっ!そうなんや!へぇ~。 

 

KO-HEY:こういうレベルなんだよね。

 

文美:はぁー……!

 

KO-HEY:原田真二さん、一番最初。ほいでSPECTRUM。

 

文美:はい。うん。

 

KO-HEY:そのあとにサザンオールスターズじゃない? ぐらい。

 

文美:ああっ、そうなんや!

 

KO-HEY:はい。もうそういう順番のバンドでございます。

 

文美:えーでもこれ、私ね、ちょっと、嫉妬しました。あのー、この時代に生きてた人達に。

 

KO-HEY:いやホンマにホンマに。

 

文美:うん。なんか「あっ、私このライブ行きたかったわ!」とか。

 

KO-HEY:だから、もうライブでも同じクオリティなんだよね。

 

文美:うわー、すごい。

 

KO-HEY:たった2年しか活動してませんけど、まあまあアルバムは出てます。SPECTRUMのね。

 

文美:ほうほうほうほうほうほう。うん。

 

KO-HEY:それ聴いていただいて、まぁあの有名なコマーシャルソングになった曲もあるんですが、まぁーイントロからコレかましてきよるさかい。

 

文美:うん。

 

KO-HEY:そらもう市場でももう目ぇ止まるわな。

 

文美:(笑)。ホンマやな(笑)。

 

KO-HEY:今日店出さなあかんわ、なんやろ!?思う

 

文美:なんやろな!?思うで。うん。

 

 

 

今絶対できひんこのブラスバンドの編成。

 

KO-HEY:いや。もう絶対文美ちゃん好きなパターンや。こういうパターン。

 

文美:私好きです好きです。うん好きです。これ好きです。本当にこういう勢いの。

 

KO-HEY:もうブラスフィーチャー。すごいから。

 

文美:ブラスがもう最高。これ贅沢やね。今絶対できひんこのブラスバンドの編成。

 

KO-HEY:そう。もうね……味気ないぐらい上手いですホンマ。

 

文美:(笑)

 

KO-HEY:もう、だからいや、さらっと聞こえてしまって。

 

文美:はいはいはいはいはい。うん。

 

KO-HEY:人力でなんかやってる。汗とかじゃなくて。なんかもうテクニックが。

 

文美:すごいね。

 

KO-HEY:だから、当時やっぱりね、フュージョンブームってのもあってね。

 

文美:はいはい。うんうん。

 

KO-HEY:フュージョンジャズのね。だからカシオペアとかね。

 

文美:うんうんうんうんうん。

 

KO-HEY:だからそういうテクニカルなこう、素晴らしい演者の方がたっくさん若手でいらっしゃった時代にやっぱり。

 

文美:うん。

 

KO-HEY:この解釈はすごいなと。

 

 

結局、アンドゥできない時代。一発勝負。

 

文美:あのー、私はそのライブとかも観てないし、あれなんですけど、そのSPECTRUMのYoutubeとか見させて、映像見させてもらって思ったのが 

 

KO-HEY:うん。

 

文美:なんか、例えば『指揮者がいたらできるかもしれないキメどき』ってあるじゃないですか?ブラスとか。

 

KO-HEY:はいはいはい。

 

文美:それ、いないわけでしょう、普通ライブとかやったら。

 

KO-HEY:そうですよそうですよ。 

 

文美:それがすごいよなって思って。

 

KO-HEY:そう。だからやっぱりね、その当時のミュージシャンの凄腕感はハンパねえなと。 

 

文美:いやぁ……。

 

KO-HEY:今生ぬるいんじゃねえの。みたいな。

 

文美:(笑)

 

KO-HEY:なんかそのいや、結局、アンドゥできない時代。一発勝負。この時代のやっぱり凄みをね、ちょっと改めて感じていただきたい!ということで。
(※アンドゥ:取り消すこと。録音して微妙だったらすぐ取り消すができないことを触れてる。詳しくは巻末にて。)
 
文美:うん。

 

KO-HEY:今回の一品は、はい、こちら選ばせていただきました。

 

文美:いや、私、次回大将のところ来るまでにコレめっちゃハマってしまいそうやわ。

 

KO-HEY:はい、色々聴いてみてください。

 

文美:聴いてみたいと思います、ありがとうございます。

 

KO-HEY:はい、以上 『J-POP割烹 のがみ』でございました。またのお越しをお待ち申し上げております。 

 

 

 

おまけ

SPECTRUMの時代('79~'81年)はレコーディングがアナログテープを使ったものです。現代のパソコンを使ったデジタルな環境でのレコーディングみたいに部分録り(Aメロだけ、サビだけとか)もできないし、ここだけ微妙だから録り直すか……というコトもできない。
最初から最後までまるっと一気に録ることしかできない一発勝負の時代に、このエグいクオリティの楽曲を出してるのはガチのマジで尋常じゃないです。