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「聴く」の先へ。音楽の話をしていたい。

Skoop On Somebodyの誘い出す楽曲3選。

 

本日8月13日はSkoop On SomebodyのTAKEさんのお誕生日です。56歳のお誕生日おめでとうございます。

 

音楽的な意味合いで「どんなTAKEさんを見ていたいですか?」と質問された場合、女性に話しかけたり口説いたりしてる曲と私は答えます。(この書き方はどう思われるかわからないけど。)

 

まだ恋人ではない二人の世界を描くのがめちゃめちゃ上手い。そのうえ「こうも女性を誘い出そうとするのがかっこいい人って他にいますか?」ってぐらいに歌ってる姿がハマってるんですよね。

 

 

……と、いうことで。

今年は『誘い出す』がテーマです。去年の『誘い惑わす』とは違います。お付き合いいただけたら嬉しいです。

 

 

【選曲除外曲】

  • 過去4年のTAKEさん誕生日記事で紹介した18曲
  • 作詞クレジットにTAKEもしくはSkoop On Somebody(S.O.S.等)の記載が無いもの

 

 

 

 

 

バラ色

 

まずはライブの定番曲でもある『バラ色』

リリースされた当時は日本でR&Bが全然広まってない頃なので、どうやってR&Bのリズムにリスナーをのせるのか、盛り上げていくのか。歌に凝った仕掛けがあると思います。

 

歌声について

まず、最初のささやきから強すぎる。こんなの聴いて女性がドキドキしないわけがない。

 

A・Bメロは緩やかに流れていくような歌声を聴かせて聴き手にリズムを馴染ませる。サビになると細かいリズムに歌がのせられていて、心を引き込んで持ち上げるように高揚感へいざなう。

この緩急のついた譜割りが聴き手の身体を気持ちよく揺らす。(しかも、サビは基本8分のリズムだけど、2番サビだけは16分のリズムが多くなる仕掛けもされているから圧倒される。)

 

また、一瞬だけとても低い声を絞るように出して歌うのにはいい意味でゾクゾクする。あっちこっちで聴こえますが、特にわかりやすいのが曲の冒頭のサビ、Aメロだと思う。後半の間奏で甘いファルセットでのびのびと歌う人と同一人物な現実がすごすぎです。

 

余談ですが、このシングルの4曲目に入ってる『バラ色(Unlimited Mix)』がめちゃめちゃ素敵なアレンジなので、聴いたことがない人はぜひとも聴いて欲しいです。

 

 

 

歌詞について

TAKEさんの聴き手に情景を描かせる力、漢字やひらがな等を使い分ける表現のセンスを感じられる場所が2ヶ所。それぞれ紹介します。

 

 

・1番サビ

壊れた目覚まし 決まらない髪型で

飛び乗る地下鉄 かけめぐるいい訳

何も起こらない 退屈な毎日が

君に出会って すべてがバラ色

 

サビの前半、たった4フレーズで主人公に起こった出来事(寝坊して電車乗って頭抱えてる)を描写していて、ハイライトのように流れるストーリーを描いている。

そして表現の使い分けが『駆け巡る→かけめぐる/言い訳→いい訳/全てが→すべてが』の3つ。ひらがなにすることで表現が柔らかくなるし、読みやすくなる。

 

・2番Bメロ~2番サビ

君が3杯目のカシス&ソーダ飲み干したら

今夜は終電車に間に合うように急ごうか

 

ハズレた天気予報 雨やどりの軒先で

君と2人きり 眠ってるShow Window

何も変わらない この街この景色が

君に出会って すべてがバラ色

 

この部分だけは歌詞が君に語りかけるような文体になったり、物語に舞台に君が立っている。しかも『君と2人きり 眠ってるShow Window』というフレーズが美し過ぎる。

 

こんな表現されたら、電車に乗れなくなってしまったらそのまま二人で一夜過ごしていてもおかしくないと思ってしまう。ずるい。

 

 

 

EASY LOVE

 

続いては、ゴスペラーズ村上てつやさんとのデュオ『武田と哲也』から一曲。

「タケテツは部活感覚で自由に曲を作ってる」という話を"Love On Delivery"の頃にTAKEさんが語っていたので、おそらくほぼなにも制限をかけずに好き勝手やってみてよ!と言ったらこうなったみたいな感じの一曲かなと思ってます。

 

歌声について

1番のAメロで聴こえる声はコーラス含めて全てTAKEさんの声です。多重コーラスの密な気持ちよさを感じて欲しい。1番Bメロはサビ前の"Wannna be with you!?"の部分でTAKEさんのコーラスが入っている。

そして、絶対に全集中で聴いてほしいのが2番のBメロ。歌声が太いまま伸びるし、そのうえ揺らぎがヤバいぐらいに気持ちいい。この揺らぎだけでご飯おかわりしたくなる。

 

ちなみに、この曲は歌声じゃなくてドラムもめちゃめちゃいい感じなので、ぜひとも丸ごとドラムだけ聴いて欲しい。

スネアは抜け感があって高めで響きがある、ハイハットはしっかり鳴ってて存在感抜群。キックは的確な場所を狙って入ってくる。ラスト41秒になると手数が増えてすんごいノリノリな感じのビートが堪らないので聴いて欲しい。

(TAKEさんドラム好きなので、これにはテンション上がっただろうなぁ。)

 

 

 

歌詞について

ここまで積極的に女性を口説いていて、火遊びっぽさを感じさせる曲って、昨今ではどう思われるかわからない(し、紹介する私も変な誤解を持たれそうだ)けど……どうなんでしょうね。

 

1番Aメロでは『下心焦らされたまま』っていうぐらい、どう考えても君と一夜を過ごしたいのが思いっきり出ているし、"EASY LOVE"って言うぐらいだから多分一夜限りの関係。

 

全体を通してノリやテンションが高めだけど、歌詞読んでると2番のBメロの2行だけ少し空気が違うように思われる。

特に「動き出す 愛 wanna be with you」は「動き出す I wanna be with you」とも読めるわけであって、ダブルミーニングっぽい感じが素敵です。

 

 

……世間一般的に「良い」「悪い」とか、コンプラ的なことは横に置いて、こういう大人っぽい夜感、雰囲気には憧れてしまうものがあります。

(同時に、私みたいな平成世代以降からはこういうストーリーはほぼ書けないとも思う。)

 

たしかに時代錯誤かもしれないけど、個人的にはアルバムで一曲ぐらいこういう曲があってもいい気がする。

現実ではすっかり失われてしまったし、そもそもフィクションなのだから、寛容であってほしいです。

 

 

 

One Life Stand

 

最後は一昨年にリリースされた"Nice'n Slow Jam-beyond-"でTAKEさんがプロデュースを担当したナンバーから。

実は、”EASY LOVE"と同じTAKEさん×Gakushiさんタッグの一曲でもあります。(※Gakushiさんは"EASY LOVE"では共作曲と編曲、”One Life Stand"では編曲担当。)

 

 

歌声について

これはNice'n Slow Jam-beyond-のレビューでも触れましたが、TAKEさんの歌声の美味しい部分がよりどりみどりな感じである。ささやき、リードボーカルをなぞるファルセットの多重コーラス、間奏では"Good cause!"と歌ったりして、よりいっそうグルーヴを気持ちよくさせてたり……。

 

そして、バラ色と同じですごく身体を揺らす歌声でもある。だけど25年以上経って歌声にメリハリと深みがついていて、その気持ちよさを非常に感じられる。

しっかりと言葉・英単語を発声することによって生まれるキレ感や、強く声を出すことによって勢いが出る歌声。ガツンと身体にくるグルーヴにぴったりハマるような歌をのせているのは圧巻物。(特に促音、小さい「っ」や「ぁ」等との発音に注目したりしつつ、歌詞と歌声を比較するとわかるかと。)

 

 

 

歌詞について

One Night Stand(一夜だけの関係)ではなくOne Life Stand(一人生の関係=一生の関係)としているのにグッとくる。ずっと続いていく関係であってほしいだからなのか、"EASY LOVE"みたいに下心を感じさせるような言葉が一切入ってない。

真意は歌詞を書いたTAKEさんにしかわからないけど、この物語の二人は肌を重ねてない私は思ってます。

 

……以下、完全に個人の想像。

 

日付変わるぐらいでパーティーがお開きになって、誘い出して部屋で二人きりになれたものの、下心よりも彼女を知りたいという気持ちが上回っていて、座って何気ない会話をしている。

 

ホテルの高層階は開放感のある大きなガラス窓になっていて、ベランダの向こう側には海が広がっている。真夜中なので海は見えないものの、夜風が心地いいので外に出て二人で会話に花を咲かせている。

 

話しているうちにお酒が入ってるのもあって彼女はすごく眠そうにしている。そんな状態でなにかできるわけでもなく、「横になっててもいいよ」と、勧めると申し訳そうにしながらも彼女は部屋に戻り眠ってしまう。

(そのまま眠気に負けてしまう・眠ってる姿も見ていたくて夜通し起きている……はこの文章を読んでるあなたにお任せします。)

 

ぼんやりと窓の外を見ていると、心を奪うような幻想的な朝焼けが。彼女も目が覚めたので「もっと近くで見ようよ」と、二人で再びベランダへ。

 

彼女は主人公にちょっと寄りかかっていて、肩だけが彼の胸元に触れている。まだ少し眠そうな感じなので「コーヒー淹れてくるね」と、お湯を沸かしてコーヒーを準備する。(※マグカップに引っ掛けてドリップするタイプ。)

 

そのまま二人でコーヒー片手に、めちゃめちゃキレイな朝焼けを眺めてる。

 

 

……みたいな感じかなと。いい意味でなんにもない。(けど、距離はとっても近くなってるという感じがすごく好き。次会うときはどうなるんでしょうね←)

 

※重ね重ねですが、完全に歌詞読んで書いた個人の想像です。。

 

 

 

 

おわりに

20年以上前のコトですが、「男性に生まれて良かったことは?」という質問に対してTAKEさんは「女性がいること」って答えてるんですよね。そんなさらっと答えられるようなことではないと思う。

非常に男性的でかっこいいなぁと思ってます。ライブで女性を楽しませて、もてなしているのだから、今もきっとそこは変わらない気がする。うん。かっこいい。(大事なことなので2回)

 

 

そして、改めてTAKEさん56歳のお誕生日おめでとうございます。素敵な一年になることを遠くから願ってます。

 

これまでのTAKEさんの誕生日企画の記事もよろしくお願いしますm(_ _)m

以下から読めますのでチェックしてみてくださいね。Waveboxで感想や絵文字スタンプあると嬉しいです!

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