ザ・ソウルミュージックIIでSkoop On SomebodyのKO-HEYさんが"1,2,3, for 5"で「聴こえない部分こそがグルーヴなんだ」とゴースト・ノートの解説をしていましたが、そのときに「パーカッションがゴースト・ノートを担ってる」と言ってかかった曲がマーヴィン・ゲイの"What's Going On"だったから、腰抜けそうなぐらいびっくりした。
ぇ、あの音って普通は聴こえないの?
たしかに捉えにくくなることもあるけど、それでも認識できる。
ふと、なんで認識できているんだろう……と少し考えてみたら、ターニングポイントは中学生の頃に出会った『ポップンミュージック(以下ポップン)』だと思った。
吹奏楽部でドラムを叩いてた先輩がプロゲーマーになれそうな腕前で、そのプレイを見て聴いて過ごしたのが、グルーヴとはなにかを理解した原点だと思う。
あの頃の私の追体験……になるかはわからないけど、プロゲーマーが実際にポップンをプレイしてる動画で、今週はグルーヴについて語ってみようと思う。
百聞は一見にしかず、「グルーヴって何???」と思う人がグルーヴを認識するキッカケになったら嬉しいです。
その前にポップンについて簡単に説明。
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9個あるボタンを楽曲のリズムに合わせてタイミングよく叩くと、割り振られた音が鳴り、グルーヴゲージというゲージが貯まっていく。ミスをするとゲージが減る。
正確に叩いて演奏をしていき、曲が終わったときのゲージの貯まり具合でクリアなのか失敗なのかを判定する。 - ボタンを押すと鳴る音は楽曲ごとに細かく割り振りされていて、ドラムも、ピアノも、ギターも、それ以外の音も鳴る。
と、いうことで実際の動画を見てみよう。ボタンを叩く音がうるさいかもしれないけど、頑張って聴き取って欲しい。
2曲目の『チェイス!チェイス!チェイス!』は部活の先輩が好きな曲の一つで音が頭に焼き付くぐらい聴いたし、わかりやすいと思ったので紹介。(※頭出し済みです)
タンバリン、ドラム、シンセ、オルガン、ベースを意識して聴いてみると、ボタンに合わせて鳴っているのがわかると思う。
そして、今度は私が部活の先輩にリクエストしまくった曲で解説。ガチのプロゲーマーだからこそのノーミスだけど、先輩はミスが5個以内の人だった。
サビを繰り返す手前に配置された、緑と黄色(ドラムでいうタム)とその後のシンバルの音が2回鳴るのがすんごい気持ちいい。
Aメロでは落ちてくる白が4つ打ちのキックになっていて、一緒に鳴ってるシンセの音だけが割り振りされている。Bメロでは黄色や緑、青が大量に落ちてくるが、それがエイトビートでいうハイハットの音を担当しているんです。(わかりづらかったらスミマセン;;)
そして、ボタンを鳴らして聴こえる冬っぽい雰囲気のひんやりとしたシンセが大好きでした。思いっきりなってるのでゴーストノートではない(と思う)けど、グルーヴを気持ちよくしたり、空気感を演出するスパイス的な音じゃないかな。
しかし……今聴いても色褪せないなぁ(しみじみ)
最近は短い曲が増えているけど、ゲームなら待ち時間がでるからわかるんだ。ポップンを筆頭にゲームセンターにある音ゲーは1クレジットで3曲だから、長すぎると待ち時間が増えてしまってプレイできないからね。
けど、普通の音楽にはそういうのが必要ない。
なのにイントロ切ったりギターソロ切ったりするから、ちょっと寂しいよねと改めて思った。
今週はかてぃんさんが弾く『ピアノ協奏曲第1番 "蠍火"』を。
Youtubeの説明欄にも書かれてますが、この曲は音ゲーの曲なんです。ポップンにもあります。
ラスト2分のクライマックスから打楽器ピアノからメロディが流れていくのは鍵盤の上で踊ってるみたいで聴き惚れる。マジでwac(脇田潤)さんの楽曲は色褪せないからすごいと思ってしまう。