hari's music blog

音楽ブログです。楽曲紹介やプレイリストもあります。

Skoop On Somebodyの誘い惑わす楽曲3選

 

本日8月13日はSkoop On SomebodyボーカルTAKEさんのお誕生日です。55歳のお誕生日おめでとうございます。

今年は主にTAKEさんにスポットを当てて『誘い惑わす楽曲』で3曲選曲しました。

 

 

 

誘い惑わす。つまり誘惑です。声をかけたり、言い包めたり、(マズい方へと)導いたり。

「この人ついていっちゃダメですよ」みたいな感じ。(でも、それがいいのであって。)

 

TAKEさん、いつもニコニコしていて優しい人柄を感じるけど……すごく危険な香りを持ってる人でもありますからね。

今年はそんな楽曲3曲を選んでちょっとこってり語りたいと思います。

 

 

 

【選曲除外曲】

  • 過去3年のTAKEさん誕生日記事で紹介した15曲
  • 作詞クレジットにTAKEもしくはSkoop On Somebody(S.O.S.等)の記載がないもの(共作はOK)

 

今回は作詞クレジット共作OKがちょっとポイントです。去年、一昨年が作詞クレジット単体だけだったので、少し変化球を投げてみようかなと。(と、いうかじゃないと無理。)

また、歌詞カードに無い起こしをしている部分があります。間違ってたらスミマセン……;;

 

 

 

それでは、いってみよう。

 

 

ONE NITE DRIVIN’

カロリーの暴力ならぬファルセットの暴力、多重コーラスの暴力と言えるナンバー。

特にサビではぴったりと張り付くようなファルセットと低音に加えて両サイドからのコーラスもしっかり入ってる。すみません……メジャーデビュー2年目で何本入れて重ねたんですか?何人分の声出してるんですか?スキルがずば抜けすぎ。

 

 

1番Aメロからワルい人の感じしかない。

流れてくイルミネイション 盛り上がる恋心イミテイション

語感と対比が超キレイだけど、イミテイション=偽物だから200%火遊びが確定してる恋ですからね。一夜限りってハナから決まってる。

 

 

Ain't nobody stoppin' us......allnight!

ほだっされってっくうっ

Anything's gonna be...alright

おっもいっのまっまっ! どっこっまーっでっもっ!

 

stoppin' us......allnight!だけなんでやわらかく歌うの、完全に誘惑でしかない。

そのあとはリズムよく歌う感じがすんごいフロウ(特にAnything's gonna be...alrightのところ好き。)

 

 

そして、サビの終わり

ONE NITE DRIVIN' 恋愛の売人

気取りで(allnight)

直球ストレートにワルい感じしかない歌詞。売人って単語にいいイメージ浮かぶ人ってほぼいないと思う。しかも流れ的に偽物の恋心売ってるとか危ない人でしかない。

不埒さの純度100%ってこういうコトだと思う。

 

 

間奏を一切挟まずそのまま2番突入。

通り過ごした夢の島

振り返る君に心動いた

慌てて踏み込んだアクセル

ルール違反の本気が溢れる

ストーリーに急展開が起こる。さっきまで恋心イミテイション、恋愛の売人って言ってたのに、慌ててアクセル踏み込むぐらい心が動いてしまう展開。ルール違反の本気が溢れるという表現好き。

 

からのBメロのサビ直前。

 

Anything's gonna be...alright

ときはっなったれたっ きみのっみりょくにっ

 

ここめちゃめちゃすっごくリズム感が気持ち良すぎるからすごく好き。ラップとは違う気持ちよさがある。

この気持ちよさはTAKEさんの強みだと、未成年の主張よろしく学校の屋上で思いっきり力説したい。

 

 

2番サビ突入。とにかく歌詞を読んでほしい。

ONE NITE DRIVIN' 情熱のVibin'

メラメラ 振り切れたラブ・メーター

ONE NITE DRIVIN' 妙なイコライジング

スーパーウーハー 君にもうくらくら

 

ONE NITE DRIVIN' 絶妙のタイミング

内心はClever 精密なラブ・レーダー

ONE NITE DRIVIN' 地図ないし

今夜はこのまま欲望が二人のナビゲーター

 

韻の踏み方や語感の良さ、ストーリー展開、対比、どれもキレイ過ぎて圧倒される。

ただ声を出して読み上げるだけそのヤバさがわかるから、これ読んでる人はあんまり難しく考えずに口ずさんでほしい。

 

 

このサビは絶対に語りたい部分3つある。

  • 内心はClever
    Clever(クレバー)って一般的には「利口な」という意味で習うけど、頭の回転がいい人や賢い人のコトだし、あとはずる賢いという意味もある。
    当時はGoogle翻訳もChat GPT無い時代だから、言葉の引き出しが多くないと出てこない。

  • 振り切れたラブ・メーター/精密なラブ・レーダー

    対比と語感が金メダル確定してるぐらい上手いと思う。メーターとレーダーで機械繋がりな感じとか見惚れる。

  • 今夜は欲望が二人のナビゲーター

    「二人の」ってところ。「二人の」ってところ!!(大事なコトなので2回)

    僕のナビゲーターじゃなくて、僕と君のナビゲーター。つまり望む行先がおんなじ。偽物の恋心に恋愛の売人って言ってたのに掌返しな感じ。これでサビを締めるとか語彙力飛ぶ。

 

 

間奏が入ってからのBメロ。

 

Ain't nobody stoppin' us............allnight!!!

 

間を少し空けて歌うからドキドキする。無音になって条件反射で身構えてしまうが、あの一瞬の空いた感覚の後に思いっきり空気が震える感じ。身構えても強制的にそれが解かれる声してる。

 

Anything's gonna be...alright!!!!!!

 

そこから思いっきりファルセットを浴びせられる。二段構えの展開ってそんなのやめっ……////////

 

そしてラスサビの最後のワンフレーズ。

 

れんっあいのばいにんっ きっどりでっ こんっやもっ

Oh! yeaaaaaaaaaaaahhhhhhhhhh!!!!!

 

最後に緩急の効いた歌声とファルセットの合せ技。会心の一撃ですよこれは……こんなコトしちゃダメだっての……/////

 

 

 

 

 

Tonight’s the Night

 

Every Kiss,Every Liesの後ろに隠れた名曲。

曲全体を通して語感がすごくいい、フロウさを重視しているナンバー。英語と日本語を上手く切り替えてスムーズに曲が流れていく感じがあるから、Every Kiss,Every Liesよりもこっちの方が圧倒的に私は好き。

 

 

シンプルにキック、シンセ、歌声の最低限だけの音ではじまり、Aメロを繰り返したところで

 

誘い出せば パチンッ Let's talk 'bout love パチンッ 密かに パチンッ 話せる場所へ パチンッ

 

残響の効いたフィンガースナップ。こんなの胸キュンしちゃうよ……身体にリズムが馴染んたいっそう揺れてしまう。

相手を誘うような低め歌声にドキドキしてると

 

"like a moth to a flame burned by the fire"

今夜は君と こうしていたいな with sweet killer music

Let's go to the bar & drink some tequlia

本音はもっと そうさ 卑猥な Don't stop the mu...sic!

『"like a moth to a flame burned by the fire"=火に引き寄せられて焼かれる蛾のように』

アメリカのことわざであり、Janet Jacksonの"That's the Way Love Goes"で使われてるけど、この歌詞で初めて知ったし、どう考えてもマズい方の恋の予感しかしない。

 

 

てか……若干甘めの声で「こうしていたいな」と歌うのズルくないですか?

◯◯したいって、希望的な意味合いなのに、"with sweet killer music"って続くと絶対今夜は一緒に過ごすって確定的な感じになってる(し、そのうえ本音がヤバいという。)

 

 

そしてサビ

 

なりゆっ きっ に まかっ せっ てっ 

 

TAKEさんのファルセットとKO-ICHIROさんとの歌声がぴったり張り付いている感じ、最っ高にゾクゾクする。何回聴いても鳥肌立つ。

 

Tonight’s the Night, just get on down 重なり合う不埒な Twilight

いやもうこのフレーズで一度締めるだけで十分、大人の恋愛の雰囲気出てるでしょう強すぎる。

ここからどうなるんだろう……と思っていたら、2番Bメロ。

 

"like a moth to a flame burned by the fire"

今夜はきっと どうかしてんだ with sweet killer music

Let's go to the bar & drink some tequlia

もっと揺らして 濡らして みたいな Don't stop the mu...sic!

ギリギリ攻めた欲望。下手な恋愛小説よりも圧倒的に伏せ方が上手い。1番Bメロは何をどうするとは書いてないからこそ、「えっ、まって……////」と思ってしまう。

 

そしてサビ。

 

 

Tonight’s the Night, let's get on down 運命にKissして

Tonight’s the Night, just get on down 囁きあうプラチナム Twilight

この言葉選び素敵すぎませんか?すごく語感よくてフロウだし眺めても映えてる文章だし。そのうえ、1番のサビとキレイに対比になってるという。

 

 

曲が終盤に近づいてる雰囲気を感じながらも呪文のように繰り返す"Tonight’s the Night"

ファルセットとの多重コーラスに耳幸せになりつつ、キックが細かくなっていき、

 

 

"Let me break it down...ah..."

 

 

残響だけが残り、サビがくるぞ……と思ってたら

 

 

"Let’s get on do.....wn......!!!"

 

 

サビからマイク奪って、誰かが勢いよくステージ飛び乗って歌ったの?ぐらい疾走感あるフェイク。

歌いだしから伸ばすだけ伸ばして、最後ちゃんとビブラートかかる。この5秒間がたまらない。

勢いよく耳と心を両方持ってかれて、そしてそのまま自由に曲を彩っていく感じは、ただただ聴き惚れるしかない。好き(直球)

 

 

 

A Streetcar Called Desire

どんどんどんどん闇堕ちしていくTAKEさんの雰囲気、理性消えかけてる濃いグレーな心が真っ黒な本能に染まっていくナンバー。かっこいいを通り越して、怖いと思える魅力がある。

 

サビでのトークボックス、コーラスも揃いめちゃめちゃ太くした"A Streetcar Called Desire"が脳に焼き付く。くわえて"What you gonna do,What you to wannna do"などの、呪文のように聴こえるコーラスに包まれるから、ますます惹き込まれて戻れなくなりそうになる。

 

1番サビからストーリーが動き始める……が、どっからどう考えても、君の誘い方が完全に悪意に満ちてる。

A Streetcar Called Desire

戸惑う君 でも

はじまりはきっと見切り発車いつでも

A Streetcar Called Desire

飛び乗ればいいのさ

迷うことはない 軋むレールは 君を 目覚めさせてしまうから

「はじまり」だけひらがな。そそのかす入口をやわらかくするのズルすぎる……なのに、最後のフレーズでは状況を受け入れてしまうしか無いという状況。戸惑ってる人間を手の中に収める雰囲気。

 

戸惑う表情する君にいつもと変わらない表情で、誘い込んでやや強引に手を引いて乗せるんでしょう?でも乗せたあとは心の中でニヤリと笑うんでしょう。

私知ってる、こういう人についていっちゃいけないの知ってる……けど、惹かれてしまうのも知ってる。

 

 

そこからの2番Aメロ

本当の本能をまだ 自分では認めたくない君

それならば 僕が訊こう 唇の火照りは何のしるしか

戸惑いながらもついていって、心のどこかではドキドキしながらも「こんなのやっぱりダメだよ……」と否定が強い複雑な気持ちのときにですよ。

火照った唇のコト指摘されたら、もう黙って俯くしかない。(でも、多分黙りっぱなしが通用しなくなるまでがセット。)

 

 

続いて2番Bメロ

偶然 出逢う二人 惹かれ合う塊は

このまま もつれあって 運命さだめまで 確かめ合うけど

「惹かれ合う塊」の部分は1番Aメロだと「動き出す魂」になっているから……おそらく、塊はカラダのことだと思う。

続いて、運命と書いてさだめと読む部分。「さだめ=定め」だと既に決まってしまっている出来事という意味が強く出るから、運命というより宿命だと思う……けど、そこを運命って書くのがいい。

 

こうなってしまった、もう逃げられないんだという感じが好き。

もつれあう=絡まっていて解けないという状態。確かめ合うコトとは……(以下自主規制)

 

 

そして、2番サビで闇堕ちしかけてるグレーの心に黒い本能が見え始める。

 

A Streetcar Called デザアアッッッ!!!

 

サビを繰り返したときの"A Streetcar Called Desire"の"Desire"の本能感。

ここ含めて"Desire"は残り3回は叫んでるに近くて、本能的だからすごくドキドキする。理性のブレーキが壊れかけてる感じ。

 

目隠しのままでも 構わないだろう 闇のレールは 僕を 君へと走らせるからああっっっっ! Yes, I should,Yes, I should,Yeah!

 

叫んでから秒で冷静になるのマジですごいと思う。どうレコーディングしたのかはわからないけど、分けていてもまるっと歌っていても、どっちでもすごい。

歌い終わってからは間奏になるとトークボックスの後ろで自由気ままに歌ってるのは、なにかが解き放たれた感じがする。

言葉含めて打算的な感じがしない本能が、絶妙なタイミングで楽曲を盛り上げていく。最高。

 

そしてラスサビ突入。

 

ア ストリーット!カーッッ!! コールドッッッ!!! デザアアッッッ!!!!

とまっっどうっ きっみーでもおーっっ!!!

 

より熱くなって上にどんどん上げていく。もうやめて、理性のブレーキ半壊してる。

これ以上理性のブレーキを踏み続けながら歌うのマズいよ、「ヒトに戻れなくなる!」って心の中にいる赤木リツコ博士がそう言ってる。

 

Take ride my baby come on! (A Streetcar Called Desire) 飛びのっれっっばっっいいっのっさぁっ!! What you gonna do.

 

 

どんどん声を張り上げてフェイク入れて歌うけど、一瞬だけ理性のブレーキがしっかり働いて"What you gonna do"とめっちゃクールに気持ちよく言うギャップ。

心が本能に侵食されていくけど、どこか俯瞰的で冷静な自分自身ががいるような感じ。

もう好きでしか無い(お前の語彙力が壊れてるぞ)

 

 

まっようことぉっはっない きっしむれぇーるは きみをおぉっ めっざっめさせてっしまうからあぁぁっっっ!!Oh yeah!Take ride take ride my girl!Oh yeah...!!

 

また歌声が、本能がよりいっそう熱をあげていく、歌い終わっても止まらない。そのまま曲が続いていく。そして……

 

 

ラスト1分33秒、アウトロからがこの曲の本番。

 

 

"A Streetcar Called Desire Keep on drivin',Keep on drivin',Keep on drivin'"に変わったうえに枝分かれするハイクオリティのコーラスワークがヤバすぎる。

トークボックスまでも入って全力で聴き手までも真っ暗な闇へといざなおうとする。

 

そして、TAKEさんが完全に悪い人になってる。理性が無くなって本能に完全に飲まれてしまってる。ゾクゾク感のメーター振り切れる。

 

"Take ride take ride""Come on!"

 

思考を奪う真っ黒な本能が聴こえる。どんどん力強くなる。

 

"Keep going on!, Keep going on!!,keep going on!!! on&on&on!!!yeah."

"This is will funk.2002 Funk.Check it out.yeah."

 

TAKEさんのアドリブが思う存分入ってくる。普段ラジオから聴こえてくる声とは一味違う声してる。

なによりヤバいのが高笑い。文字通りの黒い笑顔。ワルい人なのはわかっているけど惹かれてしまう。魅力がハンパない。

 

うん、ダメだってわかってる。わかってるけどさ、無理。無理だよ……////////////////

 

フェードアウトするときには高笑いとともに続くクールな声で"Keep going on."と言い続けて、また黒い笑い声が聴こえて終わるから、本っっっっっっ当にゾクゾクする。

 

こういう状況に惹き込まれないは無理だよ……///////////

 

   

 

以上の3曲でした。

約7000文字の長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

改めて、TAKEさんお誕生日おめでとうございます。伝えるのがとってもすっごく遅くなってごめんなさい;;

 

素敵な一年になりますように、遠くから願ってます。