hari's music blog

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【センサカ】Skoop On Somebody「きみには弱い」裏話

 

FM宝塚で毎月第1・第3土曜日18:00から放送中の『MUSICFLAVOR センリの道もサカセから』の「KO-HEYのちょっと聞いて!」のコーナーの一部を文字起こしました。

 

今回は2023年9月16日の放送回でSkoop On Somebody新曲「きみには弱い」の裏話です。必読です。

(※以下敬称略)

 

楽曲をつくるにあたってまずは……

 

KO-HEY「今回KO-ICHIROさんが曲を書いてくれました。もうこういうのって本当ね、僕とKO-ICHIROさんとかね、TAKEもね、みんなで曲集めてね、どれがいいやろあれがいいやろかこれがあれしてからえーどないしょかしらんみたいな事言いながらですね、僕なんかやっぱ大阪住んでますからね、zoom会議でね」

 

文美「はいはい」

 

KO-HEY「東京のレコード会社Sony Musicのスタッフと、そしてうちのアミューズのスタッフと、メンバーと全員でああでもないこうでもない言いながら話をするんですが、今回はKO-ICHIROさんの書いたこの『きみには弱い』という、歌詞はTAKEが書いております」

 

文美「うん!」

 

KO-HEY「ね。『きみには弱い』ってどういうことやねん?と思いながらですね、最初読み進んでいきましたあかし、なるほどそういうことかと。まぁ逆に言うたらホントにそういう意味で言うと「きみには強い」人がいるんでしょうか、世の中にはね、どうなんですかね?」

 

文美「どうなんでしょうね?」

 

KO-HEY「えぇ、どうですか?まぁ例えば男女という分け方したときにですよ?どうですか?周りの男性であなたに強く出る人いますか?いないでしょ?おらへんやろ?そんな人」

 

文美「いやぁ……いる」

 

???(奥から聴こえた声)「(爆笑)」

 

KO-HEY「いてるか?エラそうにモノ言うてやで?」

 

文美「昔はいたなと思うけどね」

 

KO-HEY「あぁそう。あぁそう。うん。でもやっぱそんなの今となっては大人なってきたらですね」

 

文美「うん(笑)。せやね」

 

 

 

 

ソウルミュージックの真髄

 

KO-HEY「我々もいい歳の大人なってきたらね、結果的には「きみには弱い」んだなってことを、もうそのなんて言うの、あの悪い意味じゃなくて、いい意味で「勝てないな」っていうね」

 

文美「ふふふ(笑)」

 

KO-HEY「そういうやっぱりなんていうんかな、あの一つの愛らしさと言うかな、そういう部分をやっぱり表現したいって言うところがあります」

 

文美「へー」

 

KO-HEY「これだから本音ですよね、ある種のね。『きみにはもう勝てないんだよ』っていう。白旗をあげるって言うね」

 

文美「ソウルミュージックのもう真髄ですよね」

 

KO-HEY「そういうことなんだよ。君はよくわかってるねやっぱりね、あんたようわかってるがな。そういうことだ。」

 

文美「本当にソウルミュージックの真髄ですよ」

 

KO-HEY「ほいでまぁ今回アレンジもKO-ICHIROさんがしまして、ドラムは大阪で叩きましてね。」

 

文美「ほう」

 

KO-HEY「んで今時なんかもリモートってどこでもできるでしょ?もう音源送ったらええわけやからね今」

 

文美「へぇ~そうなんや(驚愕)」

 

KO-HEY「そう。それをドラムで叩いて東京に送って、コーラスとかはもう東京まで入れに行って。で、今回ミックスをですね、なんかこうあの僕1枚目デビューアルバムをミックスしてくれたGerry Brownというね、Tony!Toni!Tone!のスタジオにずーっとあのハウスエンジニアとしていたね、D'Angeloとかね。Vanessa Williamsとか」

 

文美「ああすごいね!うんうん」

 

 

 

 

 

『なにがなんでも俺がするがな』

 

KO-HEY「もういっぱい、いろんな人、ほんとグラミー系の、いっぱいいろんな人のミックスをしてる男がおりまして。彼にですね、えー久しぶりにこうあの Facebookで繋がってたもんだから」

 

文美「うんうんうん」

 

KO-HEY「こんな誰にもあれですよ?何も言わないですよ?メンバーにも言わへんかったしスタッフにも内緒で『もしねって、僕戻ったんですけどね、今度の新曲もしね、よかったらね、あのー……ミックスとかしてくれたりする?って。そっちに音源送るから』」

 

文美「うん」

 

KO-HEY「もしね、ただねって、おたくお高いでしょ?と。そんなもんグラミー賞を取ってるような人ですから」

 

文美「せやね、うんうん」

 

KO-HEY「そんなんね、あのやっぱりこっちも都合があるから、スタッフと話し合ってもう合わなければ。ご条件が、それはもうなかったことでお互い笑顔で別れましょうと」

 

文美「んふふ(笑)うん」

 

KO-HEY「言うたら『なにがなんでも俺がするがな』と」

 

文美「ええー(驚愕)」

 

KO-HEY「『何言うてんねんKO-HEY久しぶりやな、そんなもんやるに決まってるやないか!おめでとう!』みたいな、エラい熱いメールが来ました」

 

???「へぇー!」

 

文美「めっちゃかっこいいね!」

 

KO-HEY「もう男気あんねんそんなアメリカ人でもなぁ、そんなイメージとちゃうわけよ」

 

文美「義理堅いいうか人情味があるというか」

 

KO-HEY「義理堅いそう!ええこと言うやないか!そういうことなんですよ。でね、とはいえやん?グラミー賞ですから」

 

文美「せやね」

 

KO-HEY「そらもうそんなんやっぱりね、会わへんかったら会わへんもんは会わへんから」

 

文美「うんうんうん」

 

KO-HEY「ならものすごい『もうそんなもんどうでもええねんがなそんなこと!そんな細かいこと!いくか!』極端な話ですよ?それぐらいの勢いで。言うてくれて。もう気持ちをようやってくれはったんですよね」

 

文美「へぇー!」

 

 

 

 

 

俺いつもやってるやつやってもらったらええやんけ

 

KO-HEY「で、今デンバーの方の住んでんだけども、もうそのロサンゼルスの思い出が蘇りますわ、スタジオで」

 

文美「うんうんうん」

 

KO-HEY「もうめちゃくちゃええ雰囲気作りこんで、あのスタジオももう真っ暗にしてブラックライトたいてお香焚いて蝋燭ブワーッ並べて、ミックスしだすねんけど、もう最高そこでもう爆音でチェックさしてもらうんやけど、どんだけ気分ええんかっていうのも浮かべながら」

 

文美「せやねすごいね」

 

KO-HEY「はい、ほんでまぁ出来上がりましたよと、あとマスタリングという作業がございましてね。それもね、あの『そやったらあれやんけ、俺いつもやってるやつやってもらったらええやんけ』って話つけてくれてですね」

 

文美「ほう」

 

KO-HEY「ロサンゼルスのバーニーグランドマンというもう超有名マスタリングスタジオがあるんですけど、そうこれもまたあれや、グラミー賞繋がりみたいな人で Mike Bozzi っているんですが、その人にマスタリングもしてもらいまして。今回せやからそこの部分全部舶来やねん。もう」

 

文美「すごいねぇ……」

 

KO-HEY「そやねん。えらいことでしょう?舶来やねん。舶来」

 

文美「(笑)。舶来って久しぶりにきいた(笑)」

 

KO-HEY「そんなもんそんなもん」

 

文美「カステラみたいな」

 

KO-HEY「舶来もんや舶来もん」

 

???・文美「(爆笑)」

 

 

 

 

 

グラミー賞とるしか無いんちゃう?

 

KO-HEY「これは嬉しい。でね、レコーディングもね、いつもももう信頼と実績と安心の小松秀行がベース弾いてくれた。ね?ほいでホーンセクションにはねなんとね、TRI4THのお二人もきていただいて」

 

文美「すごいね」

 

KO-HEY「もうね、すごいあの仕上がりになりました」

 

文美「もうあれちがう?グラミー賞とるしか無いんちゃう?」

 

???「(笑)」

 

KO-HEY「クラミーぐらいまでは行ったと思う」

 

文美・???「(大爆笑)」

 

KO-HEY「あと『゛(てんてん)』ぐらいやと思いますよ。ぶっちゃけ」

 

???「(爆笑)」

 

文美「(笑)あとてんてんか、てんとてんな、つけたらな」

 

KO-HEY「うん。クラミー賞はもう取ってると思いますね」

 

文美「とれた。クラミー賞はもう取ってると思うわ。もう取ってると思う。あとはグやね。グをちょっと目指さなあかんね」

 

KO-HEY「だからやっぱりさ、そういうなんていうの、最近ねこうデジタル化されてきてね、あのーもうわからへんわけですよ。誰が弾いてるとか、どこのスタジオで何やったとか、そんな情報もう別に求められないし、僕らも別にいちいちそんな話もしない」

 

文美「ってことは、いま今日ミックスがどうとかそういうマスタリングがどうっていうのは、どこにも今載せてない」

 

KO-HEY「いや、それ調べてったら乗ってるかもわかれへんけど、基本的にはパッと昔みたいにCDのクレジットに載ってるとかさっていうコトがもうないから、こういうこうなんていうんでしょう、Behind The Sceneのそれこそ話をしないと裏側の」

 

文美「うんうん」

 

KO-HEY「やっぱ皆さん『へー』とか『はー』とか思ってもらえないじゃない。出来上がった方は聴いたしまいってことになってしまいがちなんだよね今」

 

文美「なんかあの我々こうソウルミュージックとかR&Bのコアなちょっとマニアックな人達ってどこのスタジオでミックスしたかっていうので聴いていったりするじゃないですか」

 

KO-HEY「そうそうそう昔はそうでしたよレーベルでサウンドに特色があったりね」

 

文美「『あーあの人がねぇ』とかっていう『あそこかぁ』とか、『何年のあのスタジオやねんな』とか、『スタジオ引っ越したからこういう音やねん』とか話をするじゃないですか。それが今ないってことなので、その代わりってなんかできひんもんなんかな」

 

 

 

 

 

この番組始まって以来にホントにちょっと聴いてって思う。

 

KO-HEY「んー……だからねぇ、やっぱそういうことをだからやっぱこうやってプロモーションとしてお話をこうやってさせていただくしかもうない。もはやこんな長尺でプロモーションもさせてもらえないからさ」

 

文美「うんうんうん」

 

KO-HEY「いやもうね、ロサンゼルスでちょっとジェリーいう人にやってもろたんですよ、聴いてくださいっていう感じになっちゃうじゃないですか。だからありがたいんですよこの場が今。『ちょっと聴いて!』ってホントにこの番組始まって以来にホントにちょっと聴いてって思う。こうなってる」

 

文美「ホントね、センサカファミリーの皆さん、ちょっと聞いてくださいました?ホント?」

 

KO-HEY「だからTony! Toni! Toné!の全作品でしょうほぼほぼ。で、Raphael Saadiqのそのあともうね、右腕になってずっとやってましたから。もうねほんとにね素晴らしいでしょう?あの彼の仕事をね。だからGerry Brownってなかなか出てこないっすよあんまり調べても」

 

文美「うんうんうん」

 

KO-HEY「でもそんな彼のディスコグラフィすごいです。そんな彼がものすごくノッてやってくれたこの曲」

 

文美「舶来の風を感じながら皆さん聴いていただきたいと思います」

 

KO-HEY「そうですよ。もう全て舶来でございます。よろしくお願いいたします。では、その新曲を聴いてください。9月13日から配信がスタートしております。Skoop On Somebodyで『きみには弱い』」

 

 

 

 

Gerry BrownやMike Bozziが担当した作品は、それぞれWikipedia(英語版)のSelected creditsに記載されてます

en.wikipedia.org

 

en.wikipedia.org